ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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日比谷野音のコンサート「springfields10」その2 大貫妙子の生の声はほんとに凄い。

2010年05月06日 23時08分49秒 | CD&コンサートレビュー


日比谷野音のコンサート「springfields10」は気持ちよかった。のその2。

兄弟でやっているキセルのゆるい感じも心地よかったし、
星野源さんの、アコースティックでほのぼのした、
でも質の高い感じも良かった。

でもノックアウトされたのは、
大好きなのに実は初めて聴いた
大貫妙子の生の声。


いや、なんつーか。
「説得力」ということばをそのまま声にしたような
心のどこかをガッツリとつかむような強さ。
それでいて、優しく清らかで、清楚で。
汚れないような精神性の高さ。高貴さ。

CDやテレビでは、この歌のチカラは伝わらないな。
Pure acousticをはじめ、本当にたくさん再生音源では聴いてきたけど
やっぱり写真と本物のような違いがあきらかにあって、
感動しました。

それからね、バンドが素晴らしいとしか言いようがない。
森俊之(key)、沼澤尚(Dr)、小倉博和(G)、鈴木正人(B)。
今求めうる最良のメンバーかも。

特にドラム、沼澤尚。スガシカオのコンサートで始めてみたとき、
そのグルーブに感動したけど、いまはもっと凄いね。
グルーブだけじゃなくて、一音一音の重さのもの凄く豊富なニュアンス。
一打一打の情報量がものすごく豊潤。
たぶん、ここのところ、ずっとブルースをやってるからだろうな。

ギター小倉博和。悔しいぐらい、渋くて、いい音で。絶品のストラトで。
しかもスライドまで聴かせてくれて、いや、ギタリストとしては
嫉妬しますよ……。
森俊之のピアノも、実によかったです。

ちょうど野音が夕焼けから夕暮れに移りゆく中、
希有な歌声を聞いて溶けそうになる、快楽。
本当に幸福な初夏の夕暮れ、でありました。

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