タイトル---西郷隆盛作、漢詩「白鳥山--」石碑の場所。第1096号 23.12.28(水)
西郷隆盛作、漢詩「白鳥山温泉寓居雑詠」の石碑がある場所は次のところです。
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当該場所には、上湯、下湯とあります。石碑は上湯・展望台の処にあるそうです。
住所は、えびの市大字末永1470番地
とのことです。年末の多忙な時にえびの市役所、観光商工課 中村様が教えてくださいました。中村様、有り難う存じました。
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漢詩 白鳥山温泉寓居雑詠
白鳥山三頭涼しき処に眠り、
起き来って神爽やかにして渓泉(けいせん)を煮る
瀑声松籟(ばくせいしょうらい)塵耳(じんじ)を洗ひ、
占断す茅廬(ぼうろ)一洞(いっとう)の天。
〔解説〕 白鳥山の上の涼しい処に眠り、目が覚めて、さっぱりした気持ちで起き上がり、渓(たに)の泉の水を汲んで来て茶の湯を沸かして居ると、瀑(たき)の声松風の音が、浮世の塵に汚れた耳を洗って、身も心もすがすがしくなり、茅のいほりと、四方山に囲まれて洞穴の恰好に見える此の場所から仰ぎ見られる限の天とを、自分一人で占領する事は、誠に大きな楽しみである。(大木俊九郎著)
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韓国岳(からくにだけ)登山のため駐車するえびの駐車場のすぐ近くなのですが、登山のみちみち下界を眺むれば、西郷さんの漢詩を詠んだ心境が、分かるような気が致します。荘内にある鳥海山同様、迚も素晴らしい景観が望めます。