味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

世を渉ること浅ければ『菜根譚』

2011-12-06 10:53:23 | ブログ

タイトル----世を渉ること浅ければ『菜根譚』。第1073号 23.12.06(火)

 『菜根譚』 第2章 

〈世を渉ること浅ければ、点染(てんせん)もまた浅し。事を歴(ふ)ること深ければ、機械もまた深し。故に君子は、その練達ならんよりは、朴魯(ぼくろ)なるに若かず。その曲謹ならんよりは、疎狂なるに若かず。〉

〔訳文〕 処世の経験がまだ浅いと、世俗の悪習に染まることもまた浅いが、経験が深くなるにつれて、世の中のからくりに通じることもまた深くなる。それ故に、君子たる者は、世事に練達になるよりは、むしろ飾り気がなく気が利かない方がよい。そして礼節の末にこだわりていねいすぎるよりは、むしろ粗略で志のある方がよい。

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〔コメント〕 この『菜根譚』第2章はブログ第494号(22.06.17)でも紹介しています。その時のコメントは次のように書いています。

 頷ける解説ですが、〈世事に練達になり〉ながらも、泰然自若とした対応が出来るように私はなりたいです。相手にも自分にも媚びない生き方をしたいものです。老境というのでしょうか。

 

 「訳文」にある「世事に練達になるよりか」は練達になっても片意地はらず、人々に合わせることも大事であるということでしょう。「礼節の末にこだわりていねいすぎるよりは」は、これも程度問題であるということでしょう。

 とかく歳を重ねると自分の言い分だけが先行し、人様の意見を聞かなくなる傾向にあるようです。それでは世の中の人々から信頼を得るということは不可能だと思います。

 私は町内会長時代も今も、次のようにやっています。1.時間を守るとこと。 2.意見がある人には発言をさせる。 3.相手に名誉を与える。 4.審議中、稽古中は無駄話をしない。 5.誠心誠意尽くす。 6.率先垂範する等々です。

 町内会長時代、ゴミ収集車の先頭を走って、次のゴミステーションの処へ案内したものです。運転手が、会長がどうしてそんなにするのですか、と問いかけたものです。

 答えは、私は仕事と運動を兼ねているのです、と何時も応えました。そういう積極姿勢が、健康と長生きに繋がるのだ、とは中村天風師の教えです。

 別項でも書きますが、昨日、慈眼寺郵便局へ行きました。カードを出して残高確認をお願いしたら、ATMTがあるからそこでしてください、とつっけんどんに言われました。その後も一寸したトラブルみたいなことがありましたが、対応が全くなっていないのです。以前の郵政省の職員の気質が改善されていないのです。

 それはら労働組合がいう権利意識が先行し、民間になったという自覚がないのです。お客様よりか自分が大事てあり、余計なことをしないことが先行しているのです。

 大阪の橋下新市長の処だと貴方はお辞めになってください、というタイプなのです。こういう手合いには、毅然として対応したいものです。