味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

『菜根譚』の紹介。

2011-12-05 10:31:03 | ブログ

タイトル----『菜根譚』の紹介。第1072号 23.12.05(月)

 昨日まで『言志録』を1~50番まで紹介しまし。今日から『菜根譚』をご紹介したいと思います。私が『菜根譚』を知ったのが20数年前のことです。ブログで何回か紹介しましたが、今回は重複するかも知れないが、連続してご紹介したいと思います。

 空手道場を建設したお蔭で岳父から平井政明先生をご紹介戴き、それをきっかけに『南洲翁遺訓』と出会い、それから古典の本を買い求めてきました。何も分からないながら、古典を読み、筆写し、自分で録音し、学んできました。

 古典の世界を逍遥して、これほど素晴らしいものはないと確信するに至りました。何回も書きますが、くだらないテレビを見るよりかはるかに生きがいがあると思います。尤も慣れるまで少しく時間がかかると思いますが。出来ればテレビとゲームは極力少なくして方がいいと思います。特にお笑いほどくだらないものはないと思います。

 若手師範の木場啓介氏は、そういう私の指導に感化され古典を繙くと同時に、中村天風の一万円の本四冊を購入し毎日読んでいます。遠からず成果が結実することになるであろうと思います。

 お子様をお持ちの保護者の方々は、天風師が幸せの条件を提起してくれていますので、是非学んでください。学校教育などはホンの入り口だけなのです。私の話に括目した方がやがて役に立つ筈です。学校では当面の勉強を教えることはできても、人を育てることは出来ないのです。

 今日の読売では、学校で使用する教科書を地域ごとに決められるようにする法案を提出する云々と書いていますが、思想的に偏向した先生方が多い処の子供たちは大変なことになるであろうと思います。

 『菜根譚』第一章

〈道徳に棲守する者は、一時に寂莫たり。権勢に依阿する者は、万古に凄涼たり。達人は物外の物を観、身後の身を思う。寧ろ一時の寂莫を受くるも、万古の凄涼をとることなかれ。〉(岩波文庫より)

〔訳文〕 人生に処して、真理をすみかとして守り抜く者は、往々、一時的に不遇で寂しい境遇に陥ることがある。(これに反し)、権勢におもねりへつらう者は、一時的には栄達するが、結局は、永遠に寂しくいたましい。

 達人は常に世俗を超えて真実なるものを見つめ、死後の生命に思いを致す。そこで人間としては、むしろ一時的に不遇で寂しい境遇に陥っても真理を守り抜くべきであって、永遠に寂しくいたましい権勢におもねる態度を取るべきではない。

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 〔コメント〕 この言葉を知ってから一千回以上口ずさんで来たと思います。まさしく『菜根譚』が訓戒するとおりです。政治家、官僚らが国民を冒涜するようなことをしたら、何時の日か、国民からの鉄槌をうけるであろうと思います。

 そんなにお金に汲々としなくても生きていけるのです。古典を学び、強く正しく、明るく朗らかに、お互い協力しあって生きて行きたいものです。

 政治家にお願いしたいことは、「金をバラマイテ」国民の将来を欺くことはすべきではない、と強くお願いしたいと思います。そこには真の幸せはないからです。