味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

夜深く人静まれるとき『菜根譚』

2011-12-15 13:23:49 | ブログ

タイトル----夜深く人静まれるとき『菜根譚』。第1081号 23.12.15(木)

 『菜根譚』 第9章

〈夜深く人静まれるとき、独り坐して心を観ずれば、始めて妄窮まりて真(しん)独り露  (あら)わるるを覚ゆ。毎(つね)に此の中において、大機趣を得(う)。既に真現われて妄の逃れ難きを覚ゆれば、また此の中において、大慚忸(ざんじく)を得。〉

〔訳文〕 夜が更け人々が寝静まった時、独り坐して自己の本心を観照すると、次第にもろもろの妄念が消滅して、自性清浄の真心だけが現われてくるのを覚える。このような折に、しばしば応用自在な心のはたらきを体得することができる。かくしてすでに真心が現れても、妄念は全く払い去りがたいことをさとると、そこでまた大懺悔心を生じて、成道へ発心する。

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〔コメント〕 解説の前半では、「もろもろの妄念が消滅して--」と書き、後半では「妄念は全く払い去りがたいことをさとると--」と書いているが、私の理解は確たるものではないようです。このくだりは相当の修業を積んだ人の見解ではないでしょうか。修業を積んだとされる白隠禅師でさえ、ノイローゼになったのですから。

 どんな人でも、妄念雑念はあり、時によっては心を苦しめることもあると思います。その場合、中村天風師の言葉は元気を与えてくれます。

 曰く、

今日一日 怒らず 怖れず 悲しまず 正直 親切 愉快に 

力と 勇気と 信念とをもって 自己の人生に対する責務を果たし 

恒に平和と愛とを失わざる 立派な人間として生きることを

厳かに誓います。

 私はそのあとに、自分の言葉を続けています。

 健康 富裕 繁栄 成功 必ず実現します。

 思いと行動を死ぬまで続けます。