goo

曼殊院門跡2 宸殿 特別拝観 八窓軒 (修学院、一乗寺散策8)


写真は、書院前の庭園

宸殿(しんでん)は2023年に再建されました。
方丈建築と同じように、手前に3間、奥に3間の6間構造です。
中央の間は内陣で板の間。
内陣中央には般舟院にあった重文の阿弥陀如来坐像がお祀りされています。
右手の間は手前が8畳、奥の6畳間は折り上げ格天井。
2023/5/13~6/30の里帰り特別公開では、こちらに国宝の黄不動明王像と模写が並んで掛けられていました。
左手の間も手前が8畳、奥が6畳間。
6畳間には左から元三大師像(重文)、弁財天像、阿弥陀如来像、大日如来像、薬師如来像がお祀りされていました。
宸殿の前庭は盲亀浮木之庭という白砂の庭で、宸殿と共に新たに造られました。
またこの庭の左手には古い護摩堂があります。

宸殿を出て廊下をまっすぐに進むと、虎の間、竹の間のところに出てきて最初の庫裡に戻ります。

特別拝観 八窓軒
混雑時でなければ(紅葉時は拝観不可)当日申し出でも+1000円で案内付きで拝観出来ますが、事前に電話(075-781-5010)しておく方が安全です。

宿直の間から入りますが、手前に水屋があります。
まっすぐ奥に茶室がありますが、敢えて壁を造り回り込んで入るようになっています。
これは水屋での音がお茶室に直接行かないようにするためです。

茶室内部は3畳台目の小間です。
八窓は仏教の八相成道からきていますが、実際に8つ窓があります。
この窓の内、躙口の右手にある窓は“虹窓”と云われています。
障子の外に下地窓の桟が写るのですが、これで光を屈曲させることで、季節、時間、天気により、障子に写る光の色が変わるのです。

訪問時も最初は赤色っぽかったのが、帰ることには完全に緑色に障子の中心が染まっていました。
また壁は土壁ですが、光が直接当たる部分は烏賊墨で黒く塗られており、光が直接当たらない部分はそのままになっています。
これも直接光が当たる部分での光の反射を抑えて、全体の薄暗さを保つためだそうです。




コメント ( 0 ) | Trackback ( )

2011 7/23の拝観1(城南宮)


写真は平安の庭

今回も撮影会です。
以前にもお話しましたが、今まで散々いろいろな場所に行きましたが、ほとんど写真を撮っていませんでした。

本来は写真を撮るのが嫌いです。
すべては”ブログ用”です(笑)。

今回は自家用車で行きました。

まずは国道1号線を南下し、京都南ICを超えてすぐの、城南宮へ。

ここも3回目ですが、写真がいままで1枚もありません。

ここは車なら行きやすいですが、公共の交通機関では非常に行きにくいです。

神苑の「平安の庭」は、”曲水の宴”が行われる場所で優美です。

その他にも見どころがありますが、そちらは今後の本編で(笑)。

「京都のおすすめ」の総合索引へ
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

曼殊院門跡1 通常拝観(修学院、一乗寺散策7)


写真は、紅葉の勅使門

修学院離宮の前の道を左折します(地図)。

途中で左折し、やや上り坂になります。
突き当りの関西セミナーハウスの前で右折しますが、“曼殊院”と案内があるので大丈夫でしょう。
移動距離は約800mです。

辿りついた左手が入口で、右手に曼殊院天満宮と曼殊院の勅使門があり、ここの紅葉がここでは一番きれいです。
拝観料は600円。
ここには江戸時代初期に桂離宮を手掛けた桂宮智仁親王の次男、良尚法親王がおられました。

庫裡から入り廊下を進むと、右手に虎の間、竹の間があります。
虎の間の襖絵は狩野永徳筆です。
竹の間には、般舟院にあった重文の不動明王像がお祀りされています。
左手には孔雀の間があり、襖絵は岸駒のものです。

まっすぐ進むと宸殿ですが、こちらは後程になります。
左手に進むと右手に幽霊の掛け軸があり、その奥が上ノ台所です。
お客さん用の調理場です。
上ノ台所を出て廊下を右手に進みます。
すると大書院の奥にある丸炉の間、そして中庭があります。

順路に沿って左手に進むと宿直(とのい)の間があり、こには黄不動尊の掛け軸(写し)があります。
この宿直の間の裏に茶室の八窓軒がありますが、通常非公開です。

廊下を右手に進むと小書院です。
小書院の手前は富士の間で、襖は狩野探幽の筆です。
富士の間の左手には無窓の席があります。
ここでお茶を点てて、後述の上段の間に運びます。
奥の黄昏の間は上段の間。
ここの棚は曼殊院棚と云われ、欄間には門跡寺院らしく菊の御紋が彫られています。
縁側には、梟(ふくろう)の蹲踞があります。
前庭は小堀遠州の枯山水庭園で、秋のもみじがきれいです。

渡り廊下を右手に進み、大書院(おおしょいん)に入ります。
大書院の右手前は十雪の間、奥が瀧の間です。
右手にある違棚は桂離宮の桂棚と同じ仕様です。
大書院の前庭には、4月末にはキリシマツツジが真っ赤に咲きます。

大書院から渡り廊下を進むと宸殿です。




コメント ( 2 ) | Trackback ( )

地下鉄の蹴上駅へ(東山北部散策30 最終)


写真は、南禅寺山門の紅葉

南禅寺の“勅使門”の右横の通用門を出て、約300m直進すると南禅寺前の交差点に着きます。
ここを右折して「インクライン」を左手に見ながら約400m直進します。
すると左手に地下鉄蹴上駅の入口があります(B地点)。

これで「東山北部散策」は終了です。

しかしここは「岡崎散策」のスタート地点ですので、ここから「岡崎散策」に移行することもできますし、三条通を西へ約650mの三条神宮道へ(C地点)移動すれば、「東山中央散策」にも接続します。

洛東の索引へ

「京都のおすすめ」の総合索引へ

コメント ( 0 ) | Trackback ( )

修学院離宮3 上離宮(修学院、一乗寺散策6)


写真は、紅葉の上離宮庭園

最後に上離宮です。
入るなり右手の高台を登ります。
登った先が“隣雲亭”です。
この隣雲亭内の仕様は極めてシンプルで、畳も障子もごく平凡。
これはこの周辺の景色や自然に集中して欲しいため、これは後水尾上皇がそうさせたそうです。
しかし軒下床にある3つの石が放射状に埋め込まれている“一二三石”は、さりげない装飾です。
隣雲亭は標高150mで京都タワーが約130mなのでかなり高く、京都市内まで見晴らせます。
眼前には浴龍池の中心にした上離宮の庭が一望で出来きる修学院離宮のメインポイントです。
紅葉時の美しさはいうに及びません。
ここで休憩時間があります。
島に架かる中国風の“千歳橋”も印象的です。
浴龍池は川を堰き止めて作った池で、堰き止めた際の高い堤防が、“大刈込み”です。
これは途中の松並木から見えます。

次はここを下りて、浴龍池沿いに歩き、“もみじ橋”を渡ります。
このあたりの紅葉も真っ赤です。
島に入り、茶室“窮𨗉亭(きゅうすいてい)”へ。
ここの“窮𨗉”の扁額は、後水尾上皇の直筆で、それぞれの文字が陶器に書いてあり、中央の水引で結んである非常に珍しいものです。

この後、土橋を渡り、浴龍池周囲に戻りますが、土橋の右手が“もみじ谷”で、当日は真っ赤なもみじが池に反射して・・・見てもらうしかありません。
最後は“大刈込み”の上にあたる西浜を歩いて元に戻り終了です。
この対岸から見る景色も雄大で見事です。

紅葉の時期でなくても、“一見の価値”は十分です。
行って見れば、予約の手間の煩わしさは吹っ飛びます。
しかも無料です。
本当に“おすすめ”です。

修学院、一乗寺散策7へ

洛北の索引へ

「京都のおすすめ」の総合索引へ
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

修学院離宮、桂離宮、仙洞御所の紅葉時の参観申し込み

今回、「修学院、一乗寺散策」で修学院離宮の紅葉を紹介しました。

以前に申し上げた、「今、紹介する必要性」について説明します。

御所、離宮の参観申し込みは、参観希望月の3か月前の1日からです。

ですから、11月の参観は8/1から申し込みになります。


ですが、御所、離宮の参観は人気がある一方で、日曜日の参観設定がありません。

また、御所、離宮の参観の当選基準は先着順です。


紅葉時の土曜日(11/26、修学院離宮なら11/19でもOKでしょう)を御希望ならば、

8/1の朝にハガキを出さないと、参観を確保するのは困難

だと思います。

行かれたい方は、検討してみてください。

今後、再度ご案内します。

「京都のおすすめ」の総合索引へ
コメント ( 0 ) | Trackback ( )