雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

東福寺 通天橋2

2010年01月06日 | 京都散策
東福寺の開基は九条道家と伝えられている

      

九条家は天皇家の外戚にあたる家柄
藤原忠通の三男である九条兼実を祖とした五摂家のひとつ
九条とは
九条通りの事
ここに九条殿という屋敷があり
そこに住まっていたことから名前を付けたもの

   

九条道家は
鎌倉時代初期の公家
生まれたのは鎌倉幕府が設立した翌年の事

 

姉を後の順徳天皇に嫁がせた事で
宮中での地位は向上
左大臣にまで登り詰めている

       

天皇家の外戚
そして
母親が源頼朝の親戚
幕府の後ろ盾もあったから
むしろ当然の出世だった事だろう

  

そんな道家の人生に暗雲の兆しが始まったのは
後鳥羽上皇の起した承久の乱からかもしれない

       

乱は収まったものの
連座で摂政を罷免
それでも
その後復職を果たし
九条家は朝廷の最大有力家として君臨

  

東福寺を開基したのはちょうどそんな時期だった
奈良の東大寺と興福寺
二つの大寺院から一字づつを貰い受け
名付けられた東福寺

   

秋の頃
人混みが凄くとも
訪れてみたい寺院ではある

       
コメント (8)
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