雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

島崎藤村記念館

2007年02月10日 | 岐阜散策

土産物屋で物色しながら歩きました

民芸品を中心とした土産物を眺めます
訪れた記念に、木製のレンゲを購入



醤油の焦げるいい匂いにつられて、せんべいを購入しワンコと仲良く分けて食べました


馬籠宿の中間地点を少し過ぎた辺りに、島崎藤村記念館はあります

生家は明治28年の大火で焼失しています
現在の建築物は、昭和22年に建てられました

「この地に何か文豪を記念するものを造ろう」と考えた地元住民の勤労奉仕により、建築家谷口吉郎博士設計による藤村記念堂です

500円の入場料で見学できます





1階が納屋、2階が居宅という構造の母屋



この角度から見るとよくわかります
書斎が2階にあるというのは、現代建築様式ですよねぇ





資料館には、藤村の居間が再現してありました
この書斎で数々の名作が生まれたのでしょう



庭園の一角に島崎藤村詩集「若菜集・初恋のうた」の記念碑がありました



まだあげ初めし前髪の
 
林檎のもとに見えしとき
            
前にさしたる花櫛の
 
花ある君と思ひけり

 
やさしく白き手をのべて
 
林檎をわれにあたへしは

薄 紅の秋の実に
       
人こひ初めしはじめなり

 
わがこゝろなきためいきの
 
その髪の毛にかゝるとき
           
たのしき恋の盃を
    
君が情に酌みしかな

         
林檎畠の樹の下に
              
おのづからなる細道は

誰が踏みそめしかたみぞと
 
問ひたまうこそこひしけれ


いい詩です
ちょっとホロッとします
コメント
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