外は雪ながき仲間と酒の宴
熱燗にさそわれ偲ぶ良き時代
福寿草よりそふ仲間古希過ぎし
この仲間とは、かれこれ四十数年の付き合いである。若き時代は高度成長時代を味わった良き思い出がある。さらに地域の発展、しいては商店街の発展に若き情熱を結集した仲間でもある。だが、努力の甲斐もなく、郊外型大型店の台頭の大きな時代のうねりに飲み込まれようとしている商店街、それに加え過疎と少子化による人口減、政府の無策による不景気の長期化、良いことが一つも見当たらない昨今だ。だが、戦前、戦後と苦しい時代を味わっているためか、明るく強い仲間である。三十人以上いた仲間であるが、今日の出席は十数人だった。若さと希望があった良き時代の四方山話に花が咲いた。