故郷は兎追いしと歌ふかな
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昨日の午後、長野の友人Y君と「故郷」の作詞家高野辰之記念館へ出かけた。
天皇、皇后両殿下が「高野辰夫」記念館へ御訪問された写真が、館内にあった。皇后様の御実家と辰之が何かで深い縁があったととのことだった。
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ネットには、高野辰之は、明治9年(1876年)に永江村(現中野市永江)の農家に生まれ、幼年時代を豊かな自然の中で育ちながら学問の道を志し、苦学の中からわが国近代国文学に大きな功績を残しました。辰之は、国文学における偉大な教育者でありながら、「故郷(ふるさと)」、「紅葉(もみじ)」、「朧月夜(おぼろづきよ)」などの日本の心のふるさとを歌う文部省唱歌の作詞家としても名を残しました。辰之は、明治42年(1909年)に文部省の小学校唱歌教科書編さん委員に委嘱され、この作詞委員として、「尋常小学校唱歌」(全6冊)の作成に携わり、作曲家の岡野貞一とのコンビで今に残る名唱歌を世に出しました。これらの歌は、1991年のNHK日本の歌ふるさとの歌百選に6曲中5曲が選ばれ人々に愛され続けています。第1学年用・・・日の丸の旗 第2学年用・・・紅葉 第3学年用・・・春がきた 第4学年用・・・春の小川 第6学年用・・・故郷(ふるさと)、朧月夜(おぼろづきよ) などがある。高野辰之は七十一才の生涯を野沢温泉で閉じている。
兎の季語は何時だろうと、ふと思い立ち、調べると、野兎は年中、野山にいるが、「兎狩」が冬季に行なわれたことより冬 の季語となっていた。冬はまだまだですが、上の句は高野辰之の代表詩「故郷」の歌詞の中の「うさぎ」ですので、許していただく。
「故郷」はほとんどの方は知っている歌ですが、あえて、ここに作詞を書いておく。
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作詞/高野辰之 作曲/岡野貞一
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兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今もめぐりて
忘れがたき ふるさと
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如何(いか)にいます 父母
恙(つつが) 無しや友垣(ともがき)
雨に風につけても
思い出ずる ふるさと
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志(こころざし)を 果たして
いつの日にか 帰(かえ)らん
山はあおきふるさと
水は清き ふるさと |
「兎追いしかの山」は辰之生家から眺められる大平山(オオヒラヤマ)などの里山、小鮒釣りしかの川」は、清冽な水が流れる斑(はん)川である。足が悪い身ですが、杖をつきつき、友と「大平山」と斑川を眺めたり見てきました。高野辰之の生家も見ることが出来た。