難病の勇気の種を蒔きにけり
竹内 托選手を詠む
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ソチ五輪スキージャンプ団体銅メダルおめでとうございます。
出場した竹内 拓選手が大会後の記者会見で難病のチャーグ・ストラウス症候群であることを告白しました。
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チャーグ・ストラウス症候群とは
気管支喘息またはアレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患に続いて起こる、末梢血好酸球増多を伴う原因不明の全身性の壊死性血管炎であり、アレルギー性肉芽腫性血管炎(allergic granulomatous angiitis: AGA)とも呼ばれます。
竹内選手の場合は、2、3年前に発症したぜんそくから誘発されたもので医師の診断では8割方その可能性があるとのことです。
1月初めまで行われたジャンプ週間を終えて日本に帰国した後の検査で発覚しました。
年間新規患者数は約100名で年間の医療機関受給者数は約1800名と推定されている非常に珍しい病気で発症確率は120万人に1人の割合とも言われています。
5年生存率は62~78%と決して良好ではなく、急性期には血管炎症状が数日単位で急激に悪化することもあります。
約20%に脳出血・脳梗塞や心筋梗塞・心外膜炎、腸穿孔などの重篤な臓器障害が起こり、気管支喘息も治療抵抗性であることが多いです。
とても心配な病気です・・・
原因
原因は現在不明ですが、白血球の一種である好中球に対する抗体(抗好中球細胞質抗体:MPO-ANCA)が約50%の症例に検出されることから、この抗体が病因に関与していると考えられています。
症状
最初は喘息か鼻アレルギー、またはその両方が起こったり、悪化したりして患者はくしゃみが出たり、鼻水や眼のかゆみが続いたりします。
副鼻腔の炎症は顔の痛みを生じ、ポリープが鼻にできることがあります。
全身に不調や疲労を感じ、発熱、寝汗、食欲不振、体重減少などがみられます。その他の症状には、どの器官が影響を受けたかにより、以下が考えられます。
・筋肉や関節の痛み・息切れ・せきや、ときに喀血・胸痛・発疹・腹痛・血便・腕や脚の知覚異常、しびれ、筋力低下
治療法
一般的にはステロイド薬で治療します。
プレドニン30~60mg/日で初期治療を行ない、症状が改善したら漸次減らしていきます。
一年間以上にわたり治療する必要があり、早期に治療を中止すると、再発をきたすので注意が必要です。
以上ネットのニュースから引用する。
竹内選手はステロイド薬を飲んで症状を抑えていますが、薬の影響で筋力が落ちるため、競技を続けていくのは並大抵のことではないはずだ。
入院中一度はオリンピックをあきらめようと思ったこともあったあそうですが、それでも”病気だから駄目だったと思われるのは嫌だと、病室にトレーニング器具を持ち込み、必死で間に合わせたようだ。こういう病気で苦しんでいる人に元気を与えられればいい”と竹内選手は今後も病気と向き合いながら競技も続けていき、2018年の平昌五輪を目指すつもりと意気込みを語ってくれた。とにかく集中が必要なトップアスリートにとって病気の痛みなどはかなりハンデとなってしまうと思いますが、これからの活躍を一層応援しなければとあらためて思う。竹内選手、同じ飯山市内に住む者として本当によく頑張ってくれたなと心から思います。竹内 托選手の勇気ある偉業を孫達に真剣に語ってやりたいと思う。