稲を干し古の味求めをり
太陽の恵みを得ての稲架(はざ)幾重
稲架の道車とめれば藁におふ
この数年、稲架(はざ)と言われる天日で干した稲があちこちに見える、機械乾燥よりもアミノ酸と糖の含量が高く、食味値が高いという。また稲を逆さまに吊るすことで、稲穂の油分や栄養分、甘みが最下部の米粒へ降りてくると言われています。手間閑のかかる手作業ですが、こうしてできたお米は稲の養分と生産者の愛情が詰まった、美味しいお米に仕上がる。お米の生産も品質重視の時代に入ったようだ。農家は全てに効率、効率を重視、そんなため大型機械の導入で借金に追われる。採算が取れないため若者が後を継がない。益々高齢化が進み廃業する農家が私の周りで出てきている。これからの農家は特に美味しい米作りで独自の流通経路を開拓しなければ生き抜けないだろう。