水草に羽を休める秋茜
秋の蜻蛉と秋の蝉はそれぞれ名前が違うと同じく、それぞれに生態が違う。違うことで思うことは、カメラのことだが、カメラはそれぞれと、工夫すると違った映像となる。そこで、コンパクトカメラでも濃淡が出て、奥行きのある写真が撮れるのだ。これは、ニコンカメラのカスタマーセンターのSさんから指導いただいた。Sさんは、わざわざ、私が使用している「ニコンCOOLPIX A100」のカメラを自分の前に置いて、私が理解できるように丁寧に御指導くださった。ありがたいことに偶然に左の写真を撮ることが出来た。久しぶりに、老人に息が吹き込まれたうれしい気分となった。
落ち蝉の命をかけた叫びかな
部屋でパソコンに向かっていると、突如、窓際のドアの網戸に秋の蝉が舞ってきて、さも、この世に生きる最後かのように枯れるような、大きな声で鳴いた。秋蝉は自分の命が後どのくらい生きるのか、分かっているかのようであった。その姿を無言で見ていた私は、病持ちの自分に重ねることで、なんだか暗い気持ちとなってしまったが、気を改めて思うことは、与えられた人生だ、さらに、一日一日を大切に生きようと思った出来事だった。