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ときめきの日々を過ごしたい

枯露柿と友来る

2012-01-11 08:34:11 | Weblog

 俳句募集中です。今日のブログに合った俳句を期待しております

友来るみなぎる如く淑気かな

銀行をきれいさつぱり若菜摘む

 

先日、突如と長野の友人が訪ねてくれた。何時ものお土産は彼が造っている「ほしがき」だ。この枯露柿は自然の甘さの上やわらかく美味しいので、孫達も喜んで口にする。先日十二月十四日に「足るを知る採る人もなく冬の柿」と詠って、この地方で採らなく、放置する渋柿のもったいなさをブログにましたが、彼はその柿を農家に頼み採って戴き手間をかけて美味しい枯露柿にし、スーパー初め、善光寺のお土産やさんに卸している。大変貴重がられ、良く売れているそうだ。手間のかかる大変な作業であるが、ただ、採らずに土に戻したり、小鳥の餌になるのが勿体なく偲びがたいとのこと。私達の年齢は戦後の食糧難の時代に育ったため、何時も話題とする「足るを知る」精神が沁みいているのだろう。彼は銀行の支店長を無地に勤めあげたとは言え混沌とした時代、また、彼の性格からして、銀行生活は辛く大変だったろうと思う。第二の人生の「アグリライフ」に生甲斐を感じているとのこと。こんなところから、彼の性格が読み取れる。冷たい経済を追いかけるには彼の性格では向いていないと常々と思っていたが、銀行勤めは我慢の連続だったのだろう。農閑期とても、八十坪の農業ハウスに暖房を利かせ、奥さんと春菊だとかホウレン草など数種の葉物を育てては、近くのスーパーに出荷している。採算面では労働の割には上がりが少ないようだが、夫婦仲良く健康の為に頑張っている様子、何もすることが無い私より数段に生き生きとしていて、顔つきも良く、何処も悪いところがないようだ、誠に羨ましい限りである。