髭を剃る鏡に四温感じつつ
とにかく暖かい冬である。午前中の散歩途中に汗が滲んできた。昨年は60数年ぶりの大雪と寒波の襲来でしたが、今年は打って変わってこれも記憶にない暖冬である。報道では
アルプス地方が「1300年ぶりの暖冬」(オーストリア気象・地球力学中央研究所)に見舞われている。欧州では平均気温が例年よりも上昇するなど異常気象が続いており、専門家は温室効果ガスがもたらす“異変”として、警鐘を鳴らしている。)
とあった。これでは、安部内閣の支持率と反比例である。
コラム!!」
国民は【賞味期限切れの政党】と【絵に描いた餅の政党】に辟易している。
自民党は政治とカネの問題で【古い自民党】に見えている。受け皿の民主党の政策はパッとしない。千載一遇の機会なのに、前進できない。民主党は地方重視と言いながら、浸透しているとは言いがたい。
だが情報化社会はマスコミの大本営発表ですらスクリーントーンに透かして自らの判断で投票に向かうようになった。しかしながら中央の政治を変えることなく、地方の知事を刷新しても、政治の革新は期待できない。
やはり参院選挙において、米民主党が議席を制したように、国会をぶっ壊すような荒療治をせねば、この政治不信の情勢を回復することは困難だ。
すなわち【多くの国民が中央が腐っている】ことを知っている。そして伴い【地方も腐っている】のである。
川上にある大きな貯水池が濁っていれば、下流も濁る。この濁った貯水池をこのまま改革して使い続けるか、新しい貯水池を設けるかという選択が必要になっている。 キリがない。国民の想いはひとつだ。国地方の赤字が1000兆円に達し、財務省はPB(プライマリーバランス)の必要性を訴え、厚生労働省は小子高齢化による社会保障問題を訴える。
ところが毎年のように予算は粛々と国会を通過し、独立行政法人や公益法人は何ら手付かずである。
赤字であれば、企業でも家庭でもやることはひとつなのに、国地方はいよいよ破綻するまで何もしていない。 夕張はその現実である。
中央が貧すれば、地方にカネが回らず、地方は少ない工事の受注を巡り、そこに天の声を期待する土壌ができる。若しくは国民にツケ回し=増税を画策するしかない。すなわち中央は【ツケ回し】しか考えていない。その証左が【天を突くような超豪華議員宿舎】の竣工である。こういう【贅沢】をできる状況に国は無いのではないか。
そして市中では非正規雇用や請負が蔓延し、地方は閑古鳥が鳴いている。なにかおかしくはないか。そう、明らかにおかしいわけであるから、国民は行動が必要になっている。
もう茶番劇はおしまいにし、次なる参議院選挙でその意志を見せつけるしかない。受け皿の強化を望む。コラムニスト
伊藤昌明