鈴の音を山に入りたる夏わらび
孫達は頑張って今年最後のわらび採りの日曜日だった。、この蕨の沢山採れる場所は、以前家内の生まれ在所のアスパラ畑であった。一家は須坂に家を構え越して、二十六年の歳月となる。その間畑を放置すると、自然に山が降りてきてすっかり里山となった。元からこのアスパラ畑の周りには「わらび」が良く採れていたのでアスパラ畑が里山となり「わらび」の群生地となった。十年位前から里山と化した元アスパラ畑を除草剤を蒔き「有機肥料」を入れると、里山が沢山採れる「わらび」山となり、わらびの収穫時期になると兄さん夫婦は須坂から来て蕨の収穫に忙しくなった。採れた蕨を全部、私の店で引き受けて販売を始めると、高山地のわらびは、やわらかく美味しくその上、安く販売したので大変評判となり、毎年、わずかですが兄さん夫婦の収入となり、お互いに張り合いが出来たようだった。以後、毎年わらび山に手を入れて収穫を楽しみにしていたが、私の店は諸般の都合で三年前に店を閉じることになり、その上、兄さん夫婦も年をとり、意欲が薄れてきた様子だったので、丁度良かったが、店を閉じても、毎年美味しい蕨を楽しみにしていて、都会の親戚に沢山送るお客さんがあり、要望が強いので、家内が、家の若夫婦の休みに手伝ってもらい、わらび作りを引く受けることになった。長い間お世話になったお客様ですので、最低限の御客様にお分けしている。
子供等をおだてあげての夏わらび
今日は末孫の「あーちゃん」もお手伝いしてくれた。家内におだてあげられたのか、お兄ちゃんの二人は、張り切って良く頑張って沢山収穫してくれたようだった。家内の実家はかなりの高地ですので平地の蕨より収穫時期が遅いですが、毎年六月いっぱいの遅くまで、やわらかい蕨が収穫できる。少しこわくなりますが、七月の半ばごろまで採れる。