冬晴れや観る度変はる鏡池
今日の信毎新聞の(けさの一句)の句に「冬ひざしたつぷり小鳥籠は空」主宰、土肥あき子(俳人)の句評に「冬の晴天は、澄み渡る空気なかで輪郭が際立つような力強さがある。たっぷりの日が差し込む小鳥のいない籠は、まるで小鳥が大空へと羽ばたき、解放された後の景色のように見える。しかし、どれほど明るくあたたかい日が降り注いでいても、またたく間に暮れてしまうのが冬」とあつた。冬ひざし、すなわち冬晴れとの解釈で今日の句を詠んだ。偶然にも、孫達のお父さんが撮った良く晴れた戸隠は初冬の鏡池の写真があったので使用させて貰った。
冬日和きのふは父の忌日かな
冬のひざしが刺す日は「冬日和」の季語も当てはまる。思い出すと、昨日の十一月二十七日は父が亡くなった日である。父は大正二年生まれだから生誕百二年になる。従って父が逝って十八年になる。母と協力しながらの真面目に商売一筋の父であった。懐かしい。