若者がこんなにもいる秋祭り
北信濃路の初秋を彩る「秋祭り」。ここしばらく、毎週末を中心に各地伝統の祭りが行われているが先週末の夜には、勇壮さと華麗さを代表する飯山市飯山奈良沢の「大天狗の舞い」、同秋津静間神社の「屋台巡行」が行われ、多くの住民やアマチュアカメラマンらでにぎわった。
飯山市の無形民俗文化財に指定される奈良沢神社の大天狗の舞い。狩猟時代の名残りともいわれる「はたき天狗」「弓矢天狗」などが伝わる同神社だが、猿田彦が村人の安寧を祈り、刀と大たいまつを持って交互に舞いながらシメ縄を切って神社に向かう「大天狗の舞い」は、勇壮さが有名です。ことしの宵宮は集落南側から道中唄にのってスタートした祭り行列は、ムラの辻々で舞いを繰り広げ、紅蓮の炎を上げる大天狗の舞いに喚声と拍手が沸いた。
また、秋津静間神社の例大祭。明治時代半ばの作で、飾りや彫刻などが秀でる祭り屋台が奉納されることで知られる。屋台はことし、集落内巡行の後、北畑・大久保・中町の順で神社下に集結。その年の人気キャラクターが登場して話題を集めた。クライマックスの坂の引き上げでは、子どもたちが奏でるお囃子が急にテンポを早めるを合図に、鮮やかな提灯に伝統の彫刻を浮かび上がらせた屋台が一気に坂を駆け上がり、神社境内に鮮やかな絵巻を描いた。北信濃新聞社記事より。