松虫や留守番電話に叔母の声 (準特選)
写真はネットから
私の父の兄妹は子供の頃亡くなった方を除けば六人になる。今では父を入れて五人がこの世からいなくなった。たった一人父と親子ほどに違う長野のおばさんだけになった。その伯母さんも八十歳の峠を越えた。伯母さんは今年の春、脳に動脈瘤が出来て長野市内の病院で脳手術を行っていただいた。手術は成功と言われていますが、手術後の伯母さんは、元気の良かった伯母さんのイメージが払拭し。電話での声にも張りが無くなった。叔父さんの話では、あれほど、ジットしていない働き者のバーさんは、この頃寝てばかりだととのこと、心配である。幸いに息子夫婦と同居しているため、お嫁さんが甲斐甲斐しく働いてくれとのこと、やはり、一家は同居が一番だと思う。伯母さんの明るい性格が、これまた利口なお嫁さんとの「嫁と姑」との中が良いことが以前から分かっていた私である。別居生活が流行のような昨今、改めて若夫婦と孫との賑やか同居生活の良さが身近に感じられる。わが家も七人家族の賑やかな同居であるが、伯母さんの家庭を見ると本当に良い見本であると思う。