ブログに遊ぶ

ときめきの日々を過ごしたい

島崎藤村の破戒の碑

2012-11-30 14:19:15 | Weblog

破戒碑の古刹の庭に石蕗の花 

(次回十二月三日の俳句教室に掲出した句)

 

 蓮華寺(れんげじ)では下宿を兼ねた。瀬川丑松(うしまつ)が急に転宿(やどがへ)を思ひ立つて、借りることにした部屋といふのは、其蔵裏(くり)つゞきにある二階の角のところ。寺は信州下水内郡(しもみのちごほり)飯山町二十何ヶ寺の一つ、真宗に附属する古刹(こせつ)で、丁度其二階の窓に倚凭(よりかゝ)つて眺めると、銀杏(いてふ)の大木を経(へだ)てゝ飯山の町の一部分も見える。さすが信州第一の仏教の地、古代を眼前(めのまへ)に見るやうな小都会、奇異な北国風の屋造(やづくり)、板葺の屋根、または冬期の雪除(ゆきよけ)として使用する特別の軒庇(のきびさし)から、........」
で始まる、島崎藤村の長編小説「破壊」の主人公「瀬川丑松」が飯山小学校に赴任し、下宿していた小説の舞台となった古刹蓮華寺(真宗寺)が私の自宅のすぐそばにある。その「真宗寺」古刹の庭に小説破壊の碑が建っている。沢山の人々がこの碑を訪れている。

残念なことに。昭和27年の飯山大火により小説にある、「銀杏(いてふ)の大木を経(へだ)てゝ飯山の町の一部分も見える」とある銀杏の木初め 蓮華寺が全焼してしまった。私は小学校五年だったと記憶している。その銀杏の木の周りで悪さをしながらたくさん遊んだ記憶が蘇って来ました。

 

 

 


白鳥飛来

2012-11-29 15:28:03 | Weblog

 湖に浮く大白鳥や巨花に見ゆ

曇天の池に白鳥明りあり

安曇野の犀川ダムの白鳥

安曇野の冬の風物詩、白鳥が今年の初飛来は10月10日に確認された。初めて白鳥が安曇野へ訪れてから今年は29シーズン目を迎えるそうですが、十一月二十六日現在60羽確認されているとのこと、昨年は1,338羽飛来しましたのでまだこれら飛来の最盛期をむかえるのではと思う。ですが、鳥インフルエンザの心配な昨今なので、餌付けをせず、自分で餌を取るようにした方が鳥インフルエンザの感染を防ぐためにも良いという意見もあり、餌づけは最近は減らされているようだ。また、以前は見学者が餌を買って与えることができましたが。今は禁止されていると報道されていた。


木守り柿

2012-11-28 08:04:22 | Weblog

夕暮のひと恋しさや木守柿
  
木守や西の空見て孤独かな

  

今日の木守り柿は秋の季語の句ですが、以前から詠んだ句だったが、ブログにする機会がなく、今日はブログの種がないのと、たまたま以前撮った木守りの写真がPCにありましたので、しぶしぶと、秋の季語である木守り柿を話題としました。木守り柿は収穫を終えた柿の木に、ぽつんと一つ二つだけ残された柿の実をよく見かける。これを木守柿、あるいは木守と言う。近年は柿を取らずに放ってある柿の木が目立ちますが、干し柿にする美味しい柿などは、今年もたくさんの実を与えてくれた木を労ったり、来年の実りを祈念して、神に捧げているのか。あるいは、腹を空かせた鳥達に残してあげているのか。木守柿には鄙びた印象があるが、同時に粋も感じる。また、寂しさや侘しさとともに、愛しさを覚える。今日の掲句はいずれも擬人化した句です。俳人「金子兜太」などは良く使う。つまり、擬人法を使っているから、悪い句であるとは一概には言えないことのようだ。だが、擬人法は私みたいの初心者の場合は、擬人法に頼ろうとしないで、まずは対象を良く見て、写生するところから始めるのが正道だと思っていますが、句が浮かばない時はついつい擬人法に頼ってしまう。擬人法は意外性のある句を作れる魅力的な手法として知られています。例えば「うしろより来て秋風が乗れと云う」などは、何方の句か忘れましたがかなり名句とされてい句がある。

 

 

 

 


枯れすすき

2012-11-27 10:16:29 | Weblog

音にぶき鐘を鳴らすや枯芒

 

 

今日のピックアップ     コラム        

自民党擦り寄り画策する橋下・石原の野合集団に騙されるな!!

マスコミが大騒ぎすれども思ったほど国民の支持も結集する議員も増えずに焦って
いたところに野田の「自己保身解散」が急遽決まり完全に尻に火が付いた格好で、政
策擦り合せもないまま「合流」した。ここぞとばかりに「第三極はこの橋下・石原新
党を軸に展開してゆく」と断言しているが、果たしてそうだろうか?

長期デフレによる国内経済再生を考えた場合、消費増税増税法案反対はもちろんの
事、日本の国富を米国に流出させるための謀略であるTPP参加(交渉参加=参加であ
る事実に注意!)、そしてこれ以上使用済み核燃料を備蓄する余裕もなく、ましてや
活断層だらけの地震国・日本でこれ以上原発を稼働させてゆくことは無謀とさえ言え
る。

よって、反消費増税・反TPP・脱原発の3点が、今回の衆院選において有権者が重要視
すべき争点と思われるが、合流を決めた日本維新の会と太陽の党ではこの3点がどれ
も噛み合っていない。どちらの党も、政策を無視して選挙対策でくっついただけだ。
まさしくこういうのを「野合」と呼ぶのではないか?

 早速マスコミは、「橋下・石原両氏のリーダーシップによる実行力に期待が持たれ
ます」などとやっているが注意が必要だ。実は、両氏とも自治体首長としての実績は
、正直何もないに等しい。アドバルーンだけ上げて、結局放り出しているものばかり。

やったことといえば、末端の職員イジメだけ。こんな連中が、国政で何も出来ないの
は明白。しかも、その政策は大きな矛盾を抱えたまま。竹中平蔵がブレーンの、小泉
構造改革を標榜する維新と、小泉時代に自民党を除名された議員中心の太陽。これで
は、その政策の賛否はともかく、両党の支持者も納得するまい。その離反を見越して
のマスコミによる「無党派層取り込み」発動中なのだろう。有権者の皆様、くれぐれ
もお気を付けを。                                                           

  姑息な石原慎太郎。

結局は維新の会に入党し、代表の座に就く事に事になった。憎き安倍と同じ立場になった積もりか?橋下までが、石原総理を見てみたい等とテレビで宣伝を始めた。それは、石原を東京比例1位に据え、楽して、名前だけで国政に出る。都知事時代の失態を投げ出し、責任で名前を汚すのを恐れ、急遽国政へ。己のプライドと名前にしがみつく石原慎太郎、やがては自民党に合流し、威張って伸晃を総理大臣にするのが慎太郎の腹でしょう。今のままでは息子は総理には成れないと総裁選で知った。

慌てた暴走オヤジの考えている事だろう。そのためには何でもやると、減税日本、みんなの党まで引っ掻き回した、それは橋下と組むための演出だろう。平野貞夫氏を通じて小沢氏に接近したが蹴られた過去がある。だから小沢氏とのタイアップは不可能、小沢氏と絶対組まないと大袈裟に言っていたが、その裏返しであり、己のプライドを保つ為の発言なのだろう。いずれにしても、維新と比例に1位による楽な国政復帰は成功したのだろう。自民党との連携に失敗したら、もう政界引退しかないとの覚悟の上の大詐欺行為のはずだ

                                                                                          オリーブの声より

 

 


冬日差す二日間

2012-11-26 09:33:12 | Weblog

冬日さすキー打つ瞼重なりぬ

                          

一昨日、昨日と小春日、小六月を思わせる暖かい冬日の差す日であった。窓から差してくる日はくれないの優しい日に見えた。今日は十二月三日の俳句教室の投句する日としている。毎回、捌きに御骨折り頂いている利之さんにメールにて投句する。先生からいただいた「兼題」は冬の花である。六句ばかり駄句が出来ましたがその中から三句選び出すのに、あれにしようか、これにしようかと迷い迷って大変難儀した。やっと三句選んだが、その句の推敲に時間がかかり、パソコンのキーボードを目の前にしていますと、窓から差し込む暖かな冬日と相まって上の眼と下の眼がくっつきそうになり、ふと、吾に還ると言う連続だった。今日は昨日と打って変って冷たい雨の日となった。この雨が重なるごとに、雪となる北信州みゆき野である。

   

 

 

 せっかくの冬日の道を曲りけり

歩いているとやはり冬、いくら暖かい冬日が差そうと、日陰に入るとそこは冬風が冷たく感ずる。どうしても冬日と別れるのが辛いと思う。人間はよほど贅沢に出来ているものだとつくづくと思う。

                     


オリオン座

2012-11-25 08:19:15 | Weblog

暁や軒に架かれる寒オリオン(公一さん)

 軒上にオリオン座る夜明前

  

 掲句は先日の俳句教室に掲出された「公一」さんの本選(準特選)に選ばれた句である。私も選句させていただいた。公一さんは毎朝暗い内からジョキングを始めるそうだ。朝起きると玄関の軒から真っ正面に冬のオリオン座が光って見えるその様子を詠ったと言う。オリオン座は冬の星座。中央に三つ星が並んでいるのが目印で、大きく明るい星だとのこと。夏の夜明け頃にも見ることができると公一さんは仰っていた。先生から、オリオン座は冬の季語ですので寒オリオンとしなく、寒を取ってオリオンだけにして下さいと指導された。私もオリオン座は冬の季語とは知らなかった。以後、私も、注意して、大枠が砂時計の形の線で結ばれた真ん中に三っつ並ぶ、オリオン座の座る東の空を見ているのですが天候の具合か、オリオン座に会うことが出来ないでいる。今日の写真はネットからお借りした写真です。そこで公一さんの軒をおかりして「軒上にオリオン座る夜明け前」と詠ってみました。


行きつけの喫茶店

2012-11-23 12:01:27 | Weblog

             初霜やモカの香りの喫茶店

             

 

 

 掲句は先回十一月十九日の俳句教室で特選句に選ばれた句です。先生いわく、行きつけの喫茶店があったら短冊に書いて店内に張ってもらうと良いですよ。と思いもかけないことをおっしゃった。この頃は足を悪くしてから喫茶店へ顔を出すのが少なくなったが、以前は歩く途中に「空楽」という喫茶店があり、毎日のようにコーヒーを飲みに寄っていた。早速、短冊を買ってきてそこへ句を書き入れて写真のように「空楽」のカンターの片隅みに置かせていただいた。そばに、何方かに頂いたと言う、アルストロメリアと珍しい色の菊が綺麗に飾られていた。アルストロメリア( 百合水仙)を歳時記でしらべると季語とはなっていなかった。多分水仙ですから冬の季語として良いのかもしれない。       

 

  

 

 喫茶店には3~4人組みのおばさんたちグループが三組ほど賑やかに桃山話に花を咲かせていた。推察すると六十歳代の年齢の方々だと思う。中には見慣れない御婦人の組がありましたので、何処からですかと訪ねると上田から「高橋まゆみ人形館」へ来たとおっしゃっていた。この位の年齢の方はもう子供さんも一人前に働き、孫もいるような方々だと思うが、いろいろなことを経験されやっと余裕が出来て親しい友達と出かけることが出来る人達かなと思ったりした。ふと、家内の事を考えると、娘が勤め始めたので、お兄ちゃん二人を幼稚園へやり、まだ二歳半に満たない一番下の孫娘の面倒を見て、洗濯、お掃除、食事と甲斐甲斐しく働く姿を見ると、早く手を抜かせてやりたいと思うのは常ですが、元来外出が余り好きでない家内だが、たまには、こんな御婦人たちのように、気の置けない友達と出かけたらストレス解消となるだろうと思うのだが!!!」そんなことを考えていると、今日二十三日は勤労感謝の日、私共夫婦の結婚46年目の日であることに気が付く、家内はまだ何も言わないが、きっと分かっているだろうと思う。何か感謝の言葉とも思うが、なかなか改めて言えないたち(性質)である。

 

 

                                 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


枯れ紅葉

2012-11-21 23:24:42 | Weblog

踏みゆけどただ限りなき散紅葉

落葉道二人歩めば音二つ

 鍋倉高原の茶屋池の通り、ブナの木紅葉の道です。確か三年ばか前に写真にした景色です。この日はブナの落葉が厚い絨毯のようにびっしりと2K先位まで敷かれていました。この道路の延長は新潟県となりますが、冬は大雪の為、道路は閉鎖されます。もうそろそろ飯山側のは入口が鎖をかけるころだろうと思います。写真にした日は良い天気続きで、紅葉の道はカサカサと軽い心地よい音が腹に沁みてこんで、ブナの落葉は厚いものですから弾力があり、本当の絨毯の上を歩いた気分だったことを思い出している。


訃報が届く

2012-11-19 17:38:25 | Weblog

夕時雨濡れて訃報の届きをり

亡き人のありしを想ふ帰り花 

 私共、四代前の長谷川の元であり、従って私の「ひいじいさん」曾祖父の生まれた家の現在の当主である長谷川智冶さんの訃報の年賀欠礼状(喪中はがき)が届き、驚きと同時に悲しみに包まれております。智治兄さんは私より三歳年上の温厚徳実な方であった。お悔やみの電話を入れると私のところは遠方だから喪式に呼ぶのを遠慮したとのことだった。故人は私の両親の葬式にも遠方からお参りに来ていただき、大変お世話になっていますのに、心残りである。私も健康のこともあり、春になって暖かくなったら兄さんをお参りさせていただきますと、奥さんに電話で知らせた。香典だけはと思い今日現金書留で送った。今年スキーを楽しんでいる写真入りの元気な姿の年賀状をいただいたと思うとお気の毒で仕方無い。奥さんに癌ですかと訪ねると、そではなく、ちょっとした不注意から転んでしまい肺の骨を折ったそうだ。骨折の方は完治したのですが、以降、肺の調子が悪く闘病していたとのことだった。まだ74歳の若さ、私みたいに沢山の病気を抱えていればまだしも、健康そのものの兄さんだったのに、明日の人の命は分からないものだとつくずく思わされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


たわわに実るふじりんご

2012-11-18 15:29:33 | Weblog

思はずに手を伸ばしたき林檎かな

 

  今日はパパが休みでしたので、お兄ちゃんが来年小学校に入学するので「勉強机」を購入に長野市の大型家具店へ一家で出かけた。私の娘たちの時代と違ってデラックスとなり価格がかなり上がっているのに驚く。デフレの時代ですので「勉強机」もかなり安いのではと期待したのが間違いのようだった。大きな店のワンフロアーが勉強机で一杯だった。やはり良い物を見ると値段は高いに決まっている。財務省は私ですで、大体の価額を覚悟した。婆とママはあれこれと、机の素材からデザイン、大きさ、それに机を使うお兄ちゃんの意見を入れると、なかなか決まらない様子、店員さんにひつこいほどに色々と質問していた。私とパパは、半ばあきれ顔、もう二人に任せて休憩場でコーヒーを飲んでいると、婆が折り合いをつけたのか、購入を決めた机を説明に来た。私が覚悟した価額より二万円ほどオーバーでしたが、シブシブ了承した。お兄ちゃんは「爺、机買ってくれてありがとう」とパパの前で礼を言った。そこで私はパパの立場を考えて、パパも一生懸命に働いたお金が入っているんだよ」パパにもありがとうとお礼しなさいと言ったら、お兄ちゃんはパパにも「ありがとう」と言った。お昼は孫達が喜ぶ回転ずしでおいしくいただいた。日曜日とあって席が空かず数十分待たされるほどに混んでいた。帰りは本道が混んでいる事を予測して比較的車の少ない道を拾って帰途に着いた。りんごの本場豊野町に差し掛かると、道の両側に「ふじの林檎」が旨そうな色をつけてたわわに実のっていたので、ブログにしたいと思い、パパに車を止めてもらい、ふじの林檎園を撮った。林檎が芸術作品に見えた。

芸術だ太郎林檎の爆発だ

水玉の彌生の世界林檎かな

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 


枯れたつぶなの木画く

2012-11-17 22:20:30 | Weblog

枯といふ吾明日想ひぶな描く

 ネットでの見つけました葉が落ちて枯れた寒々した撫の木を描きたい衝動にかられたが、なかなか難しそうだ。 先回友達からメールに添付されてきた霧の中の林の写真の画は、いまだ未完成のまま中断しているのに、こころ移りの自分自身に呆れて居る状態だ、今迄は成功、不成功は別でも、自分なりに完成させてから次の画に挑戦したものですが、でも、一層良い画材に恵まれたら、その画に挑戦しても良いんではと思うことにしています。


雪がやって来た

2012-11-16 07:54:35 | Weblog

いよいよと是と非の民に雪降りる

 いよいよ紅葉盛んな山の上が白い雪で染まり始めた。この地方は従来から雪がやって来て喜ぶ人と、喜ばない人とがある。スキーがもっと盛んなころは、雪を待つ人達は、雪が降ると、お金が降って来たと良く言ったものだ。平成四年頃が最高の入り込みだったが、以来スキー客が減少の一途、今では盛んな頃の三分の一となっている。それでも雪がないと、この地方の経済が大きく響く。反面雪を非とすと人々は観光による経済の広ろがりが、間接的に潤っているのではあるが、見えないために、雪かたずけや、雪おろし、屋根の融雪などに、目に見えて出て行く費用に気が病む、特に年金だけに頼っている老人世帯は雪の負担が大きい。市でも弱者の老人世帯に雪おろしの費用の一部補助を行っているものの追いつかないほどの大雪の年がある。今、全国のスキー場では、色々と苦心惨澹し、イベントを企画して誘客に邁進していますが、経済の停滞と、若者のスキー離れでなかなか解消出来ずに苦難な経営のスキー場が多い。