過疎の里心に風の沁む身かな
空列車擦れ音重く秋の朝
戸狩発朝五時十四分の一番の列車が五時三十分頃、私が歩くコースの踏切でチョクチョク遭遇する。その一番列を踏切で待っていると、驚くことに私の前を走る二両の列車に一人の御客さんも乗っていなかった。まるっきり空っぽである。これには驚きを隠せなかった。普段は少なくとも十数人は乗客しているなーと思っていた。気がつくと今日は日曜日である。多分平日は長野への通勤客が乗っているのだろうと思う。それにしてもいくら過疎化が進んでいる地方であっても、乗客がゼロの列車を見たのがはじめてであった。次の駅の飯山駅だと朝早い一番列車とは言え、乗客はあるのだろう。私共夫婦は東京へのセカンドオピニオンや娘のところへ行く時は、必ずこの新幹線と繋がる一番列車を利用しているが・・・・・・・・・・」。