ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

10th Anniversary OTK

2018年05月08日 | 日々奮戦



OTK(Ome To Kamosawa)の歴史は別の機会にゆずるとして、とにかくYahushigeリーダーの元、この素敵なプライベートイベントが今年10周年を迎えたってことで、現役にこだわるハリ天としてはベストを狙うしかない。
なんて誓いつつも2週間前の本気100kmチャレンジで思いの外ダメージを喰らってしまったので、当日まで走らず脚力極力温存作戦(早口言葉で^^)v)。基本的な走る力は今年はちゃんと備わっていると信じて。

このOTK、青梅永山公園をスタートして青梅丘陵から高水山、そして棒ノ嶺より都県境の稜線を進み、最高峰の雲取山、そして七ツ石山を経てカレー&豚汁が待つ鴨沢特設ゴールまでの約60km・累積標高3800mのロングコース。ゴールしてカレーを食べて18時38分の最終バスに乗れるように実力に応じたスタート時刻を設定することになっている。



さて、5月5日子どもの日、快晴。標準スタート時刻の6時組は7人。夜中0時スタートの故障組3人、4時4人、5時7人がすでにコースに突入している。後ろからは2人が追いかけてくるという状況。
足は軽い。気合いも十分に乗って、選手より大勢のスタッフの盛大なる見送りの中スタート。



青梅丘陵は様子見だ。ここはいつもおしゃべりラン。今年はペースが遅いッスよねぇと青ト部の雄・あっくんが焦れている。



と、かなり進んだ所でランパンのポケットに何やら硬い物が入っている。なんだ?

車のキー!!

ハリマネに渡してくるのを忘れた。慌てて電話すると既に着信履歴あり。家に送ってもらってスペアキー取ってきたから大丈夫と。間抜けな序盤。

荒れてしまっている雷電山から平溝橋へ抜けるトレイルは通らず、榎峠経由に今年はコース変更あり。平溝橋では「かぎかぎ!」と早速連絡が回っていたハリーさんから速効の突っ込み。夫妻でコーラエイド開設してくれました。感謝。



高水山の上りから哲太、ふなちに先行。目標のサブテン目安はまずは棒ノ嶺サブスリー。順調な足取り。



岩茸石山から黒山へと向かう。それにしても本当に輝く新緑、いい季節。
しかし!ここでまさかの大アクシデント発生。「着地と同時に重心移動」が身について以来、捻挫はあり得ないと豪語していたこのハリ天が、、、。なんでもない木の根っこに左足を着いたところでギクッ!超久々音がしたかと目を見開いた程のギクッ。嗚呼、終わっちまったか。
が、諦めてはいけない。状況次第で策はあるのだ。ひたすら冷静に患部の状況確認。キーンという痛みはあるけど正しい形を意識して体重をかけるとどうやら大丈夫そうだ。やっぱりギクッとやったけど体重の全部がかかる寸前に力を逃がせていた模様。しばらく重心に集中して歩く。しっかり動いて血を回して回復させれば行けるだろう。やっぱり油断か。なめてかかるとひどい目に会うなと気を引き締めた。


【第3回TTRのレース中倒れてしまった高橋香さんの碑】

目標通りサブスリー(2時間54分)で棒ノ嶺。ここでなんと予定外のいまじさんのサプライズコーラエイド。嬉しいねぇ。

 

棒ノ嶺から日向沢ノ峰までが前半の難所。気持ちよく走れる部分も結構あるが、心折れそうになる急登が4ヶ所。OTKでは初のポールを取り出す。なるべく負担少なく行きたい。昨年のハセツネでポールデビューだったけど、これは楽だよ。
いつも目安の大鉄塔も3時間台で通過。実に順調。

 

日向沢ノ峰ではゆぅさん親子とキャプテントットさんのエイド。最後の急登の上にオアシスだ。



しっかり癒されて蕎麦粒山アタック。ここを越えればとりあえず一段落。走れるので走る、走る。



次々と姿を見せてくれるブナの巨木、今年もこんにちは!だ。



と、いたいた先行組。まさかのロゲの相棒こちゃさんだ。絶不調とかで一杯水ストップ模様。賢明でナイス判断。

 

その後もしっかり走れてあっという間に一杯水避難小屋。ソリちゃん&みかんの青ト部エイド。よっちマンゲット。



ちゃんとみかんがフルーツ缶用意してくれてあってごっつぁんです。
ソリちゃんがどうですかと勧めてくれたスパゲティにお茶漬けふりかけ、これがお初だけど超行けてて感動。



もっと長居したいけど振り切って再スタート。去年は色々時間のことを考えてここでリタイア決断だったっけ。

順調だけどエイドの後はさらに乗ってくる。エイドを先に出発していた初出場よっちマンゲット。



ちょっと顔色悪いかな。復活信じて先行。


【絶景ハナド岩もちゃんと寄っておく】

酉谷避難小屋上6時間半以内目指した結果、6時間13分。サブテン行けるかな。



山桜は満開、大好きなトレイルが続く。最高に贅沢な時間が流れている。



いいペースなのになかなか選手に出会わない。やっと見えたのが5時スタートのアズさん!今年は逃げ切るよと宣戦布告されていたけど、水松山分岐でゲット!



って写真撮っていたら、後方から来たのはつい4日前に278kmというとんでもない距離の山・ロードを走ったばかりのふなち。一緒にスタートしたけど流石に上り足が重いと言って遅れていたのだ。とんでもない化け物だぁ。
しばらく逃げたけどあっけなく被ゲッツ。ガクッと力が吸い取られた感じ。



このコースで一番奥深い長沢背稜に突入。今度は30分遅れでスタートのいっちーさんに長沢山頂上で追いつかれる。彼はこの大会の大元である「東京トレイルラン100(通称TTR・青梅〜高尾128km)」を連覇している伝説のチャンピオン。誘いに乗ってくれて今回で2回目の参加。淡々と先行されてしまった。



代わりに4時スタートるーちゃんゲット。



さて、すっかり緑が目につくようになった長沢背稜。




【心癒される】

10年前は「長沢背稜」ならぬ「長沢背霊」と噂される程に倒木が道を塞ぎ殺伐とした光景が広がる場所だった。今では倒木も片付けられ道標もしっかり立ち見違えるよう。



そして芋ノ木ドッケ手前、最後の上りを踏ん張ると目に飛び込んできたのは「クリプトナイトエイド」。クリプトナイト夫妻の恒例エイドだ。



今年も用意してあるわよと早速フローズンパイナップル!これだこれ!ぶどうも美味い!お土産にフローズンコーラ!至れり尽くせりのおもてなしに毎度の事ながら感謝感激。4時スタートのタゾエさんゲット。



ここで前にいるはずの6時スタート組のふくちゃん(初出場)が来ていないと聞いて心配になる。どこかでロスト?調子悪くなっていると聞いたので下山?

芋ノ木ドッケから一気に下り、そして最高峰・雲取山へと向かう。


【この方もゲット】

今年は大ダワから女坂だ。さっきふなちに追いつかれてからかなりがっくりペースダウンしている。とうとう足も完売御礼間近の様子。女坂と男坂の合流地点でばぶぅゲット。



雲取小屋まで一緒に。こうしておしゃべりすると気が紛れて元気も回復してくる。
ふくちゃんには抜かれていないといううーんどうしたろ。(少し具合悪くてトレイル脇の日陰で寝ていた時に抜いたらしいと後で判明。よかった)
気合いだけで雲取頂上へ。ここでなんと先日のUTMFで女子5位入賞のjunさん御一行にバッタリ。仲間と夜中発でやっぱり青梅からと。



盛大に見送られて石尾根を下る。富士山ちょっと霞んでたな。



足が痛くなってきた。走っているけどスピードはがた落ち。
サブテンは全くかなわぬことになり、せめて10時間台でのゴールを目指して最後の七ツ石を攻める。
頂上はイッシーさん、君枝ちゃん達が選手の通過チェック。



コーラもらって喜んでいたら、さらにサプライズのガリガリ君が!アゴがキーンと来るほどかぶりついてしまったよ。



と、そこへ大鬼、7時スタートのそーけんが。逃げ切れるかと思ったが甘かった。



あとは七ツ石小屋を経由して下るだけ。筋肉痛が激しくなっていて上りより下りが辛い。情けないけど、誰とも競っていないとよれよれだよ。
それでも今年の最低ラインの10時間台は大丈夫そうで一安心。

【あの先を曲がるとゴールが下に見える】

いつもの場所に出てゴール地点を見下ろし大きく手を振る。
やれやれ無事にゴール出来ることでホッとする。しっかり最後まで走ってゴールは目標から1時間遅れの10時間52分。でもかなり頑張れたよ。





先着の選手やスタッフのみんなが心からの笑顔と拍手で迎えてくれるこのOTKのゴールは本当に素敵だ。レースだけどレースとも言えない鬼ごっこイベントOTK。ゴール後今やすっかり名物となったカレーと豚汁をむさぼりつつ互いの健闘を語り合う、そんな時間も貴重。そして何より選手より人数が多いスタッフの献身的なサポートこそがこのイベントを支えてくれていることに感激するのだった。


【10年で一番早く午後6時前に全員ゴール。全員集合!】

緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

 

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2 コメント

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★yahushigeさん (ハリ天狗)
2018-05-09 12:06:09
やっぱりこの追いつき追いつかれ、、、
スタート時刻の微妙な案配で面白さも変わる所が楽しいですね。
今年はいいペースで進んでいるのに
ちっとも5時組に追いつけず、6時組に置いて行かれ、
逃げ切れるかと思った大鬼にはつかまるは、で
なんかタイムや順位の割りに敗北感が大きいんですよ(^^ゞ
Tシャツも気に入ってもらえて大正解でしたね。
本当に毎年の事ながらお世話になりました。感謝です。
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10回目のドラマ (yahushige)
2018-05-09 09:43:28
今年も素晴らしいドラマがありましたね。
鴨沢で待つ身にはわからない山の中の出来事や
登場人物にワクワクしてしまいます。
ありがとうございます。
お疲れ様でした。
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