嗚呼、東京マラソン2012

【ランナーアップデートより】

別大後色んな事が次から次へと襲ってきたけどそんな影響なんか微塵も感じられない調子だった。なのに力及ばず、残念無念な結果に終わってしまったせっかくの東京マラソン。
11月中旬からの3ヶ月強に及ぶ56歳のロードチャレンジがようやく終わりを迎えた。「別大は勝負、記録は東京で」と言い聞かせて臨んだ3ヶ月だった。最後にきちんと結果が残せなかったのが悔しくて仕方ないけど、コンディションを整えられなかったのも実力のうちさ。失速しだした時にはめげそうになったけど、何とか何とか自らを奮い立たせ最後まで諦めずに走り切れた。今のベストは尽くせたと思う。また来シーズンのお楽しみだ。

記憶が鮮烈なうちにざっとレースを振り返っておこう。


早くからスタートブロックに並び、集中する。開会式でアカペラの君が代を聴いていたらちょっとうるっと来た。今年は3.11もあって何より特別な年。自分も色々あってもこうして元気にスタートラインに立てる幸せを感じたし、これまでの練習のことなども御多分に漏れず思い出してしまったのだ。
行くぞ！

突っ込み過ぎないように気をつけたが、スタートラインまでのロスが気になる。だけど心拍的にはこの程度っていう程度をしっかりと守りつつ。ずっとバイキンマンの側だったので声援がすごい！気候的にも最高。別大の時と比較してしまうとタイムはやや遅くらいなのに心拍はずっと高めなことだけが気がかり。でも160までならOKなはずだ。びびるな自分。あとでラップを見たら実にイーブンで淡々と刻んでいたことがわかる。5km、10km、15km。まぁ順調。あわてずに走ろう。一昨年の初出場の時にまさかのシューレースがほどけてしまいかじかんで動かぬ手指で必死に結んだあたり、元気に通過。
銀座突入。いっそう応援が賑やかになる。街も華やかだ。中間点、28分台で通過したかったけどな（1時間29分）。今日はこのままイーブンだ。第一目標の2時間55分台、第2目標の最低でも自己ベスト、つまり2時間57分4秒以内っていうのは難しいという現実が突きつけられている。最悪でも3時間は切りたい。
しかし、両脚にしびれたような感覚が襲ってきている。嫌だなぁ。ペース落ちてきたか。15kmの折り返しではまだまだ後方だった5～6人の3時間ぺーサーが引き連れる大集団がヒタヒタと迫り来る。怖ろしい。25km、ついにその圧迫感に負けて走路左端に寄る。ドッドッドッド。しばらくは集団の中にいたけど徐々に落ちていく自分。粘れ粘れってそんなことは百も承知なんだけど、落ちていく。雷門前通過、グッパイスカイツリー、再び銀座、さんぽさんが後方から調子よくやって来た。1kmほど食らいついたら蘇りそうだったけど、嗚呼。歌舞伎座前顔面蒼白（だったらしい↓ by 突貫野郎さん）。
 
残り5km、振り絞れ。振り絞れ、あと3km。何が何でもあと2km、そして必死のラスト直線。
3時間一桁台はかろうじて死守。だけど目指していたものからはほど遠く、ベストは尽くしたけど肩は落ちた。

でも、この3ヶ月の間は実に楽しい時間だった。やっぱりマラソンは面白い。それが大いに確認出来た日々だった。実は昨年（55歳時に）覚醒したばかりなのでまだまだ駆け出しだ。今年蓄えた経験を活かして3年目に挑みたい。今日はがっかりな結果だったけど、こんなこともあるからまた燃えるし、面白味が増すのだ。これからしばらくはUTMF専念だけど、また来シーズンが楽しみで仕方ないよなぁ。

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