【ラスト500m!相当よれてる(^^ゞ】
制限時間4時間の大田原マラソン。つくばや河口湖(現富士山マラソン)の混雑を避けて出場するようになったのは何年前のことか。すっかり常連になっている。
今年は地元のキムRUNさんに会場の場所取りから始まり色々とお世話になりました。おかげで走りに集中。
9月の原因不明絶不調から立ち直り、ハセツネもなんとかクリア。その後は冬のロードシーズンに向け久し振りに「その気」をむき出しにしてリスタートしていた。自分なりに「今」と「この先」のことを見据え、色々な方面から考えた作戦&計画を練り直している最中なのだ。
そしてとりあえずの初戦。シーズン初の42km走という位置づけ。これまで培ってきたものがどれくらいのものなのか実験を兼ねて「時計にテーピング作戦」を実行することにした。後のお楽しみのために時計は着けるけどゴールまで一切表示は見ない。見ないぞ。数字に支配されることなく自分のペース感覚を研ぎ澄ませるのだ。だから見ないぞ。
スタート前すでに風速7mという風が吹きすさび、震えながらスタートを待つ。
すっかり冷えちぎったところでやっとこさ号砲一発。時計ががちゃんと動いているのを確かめ、半分めくっておいたテープをピタリと貼り付ける。
Aブロックのスタートでみんな威勢良く飛び出している。寒かったからなぁ。
自分の足も良く動いているけどたぶん速過ぎる。今日は3時間半以内くらいが目処、上手く行って3時間15分。応援の妻にはそう告げておいた。
こんなものだろうというペースだけど、寒くて震えていた分、なんだか心臓がバクバクしていないか。きつくないか。スタート直後のペースがどんなものなのか不安でしょっちゅう時計に目をやってしまう。そのたびに目に飛び込んでくる真っ黒な時計。今日は時計なしね。あ、そうだった。こうして何度同じ動作を繰り返したことか。
しかし2km地点、とにかくちょっと今がどうなのか知りたくて、隣の人に尋ねてしまった。
9分22秒! ぶっきらぼうに答えてくれたけど、、、別に速くないじゃん。でももっと落とそう。
そして、聞いてしまったことをすぐに反省。
せっかく決意して臨んだ作戦だ。最後までしっかり貫き通そう。
便利な機能満載のガーミンが次々と表示してくれる目安。タイム、距離、ペース、心拍数、、、。
今日はこれらに一切頼ることなく、これまでに何十年にも渡って走って蓄えてきている自分のペース感覚が頼りなのだ。超不安だけど信じるのだ。
あとは、、、30kmまではなるべくなるべく頭を空っぽにしてしらばっくれて走ること。
30kmを通過したらしっかりスイッチを入れ、残りの12km走を全力で頑張ること。
前半は15km手前で大きな上りがあるけど、ほぼ下り基調でしかも追い風。飛ばし過ぎてはいけない。何も考えるなと自分に言い聞かせるけど、何も考えないって結構難しい。走りながらそのことを悟る。
折り返しのある地点で3時間ペーサー率いる大集団と3時間半集団のちょうど真ん中辺りにいることがわかった。いいペースのランナーがいても少しでも速いと感じたら絶対に追わない。集団で走りたいけど無理には加わらない。力はひたすら温存。
中間点のタイムは知りたかったけど時計はなく、そばのランナーに尋ねることもグッと我慢。
中間点以降左に直角に曲がる(23.5km)と途端に向かい風との闘いのスタートだ。同時に上り基調となる難コース。
【コース高低図 by Garmin】
いつも何だかんだとへたれてしまう所だ。24.2km、スペシャルドリンクその1を預けてあるエイド。その1は豆乳+L-グルタミン+Mag-Onをデビューさせた。調合した時にかなりドロドロになって失敗だったかなと思ったけど、いやいや超イケてたな。
いやな上り+さえぎるもののない鬼向かい風に押し返されそうになるところを思いっきり前傾姿勢でやり過ごす。
向かい風だって上手くスキージャンプのような揚力になるのだと言い聞かせながら。
30kmまでは頭を空っぽに!と言っていたけど、あんまりに風が強くて空っぽにしてると吹っ飛んでしまいそう。ここは頑張って対決モード寸前のやり過ごし作戦。
そして待ちに待った30km地点通過。いよいよ本日の本当のレースのスタートだ。意識してスイッチを入れる。
周りが皆一様にスピードが落ちているので、ちょっと気持ちが切り替わっただけでグングンと前に進んでいるかのような錯覚に陥る。自分でスピードを上げる意識を持たないと風に負けてしまう。
鬼風にぶつかって順位をグイグイと上げていると後ろに数人の選手がついてきていることに気づいた。前には出てこない。いいよいいよ。オレが引っ張ってやるさ。
気がつけば3人集団。そのうちの一人の選手と以後、ショルダーtoショルダー。残り10kmを切って俄然燃えてきた。
34.7km地点のスペシャルドリンクその2。米麹甘酒+L-グルタミン+Mag-On。その1はチビチビ飲んだけど、今度は一気飲み(150mlくらい)。さぁ、いよいよラストだ。
上り坂で離されそうになったが腕振り全開で盛り返す。今まであまり意識したことがなかったけど使える大技だ。腕を振るというより後ろへ思い切り引く。股関節が連動して動きストライドが伸びるのだ。残り5kmを切ってずっと一緒に走っていた選手を一気に突き放した。
あともう一段階アップさせたいと思ったが、そうすると痙攣に襲われそうで現状維持。このままなら大丈夫そうだ。残り2km、1km。最後のカーブを曲がり競技場入り口が見えた。と、同時に妻とキムRUNさんの奥さんの姿発見。
力を振り絞る。あとでデータを見たら最高心拍を記録していたぞ。どれだけ見栄を張ったのか!
トラックに突入寸前、息も絶え絶えのところでnaokopの大声援!再び点火。
最後のコーナーで15分台で行けますよ!という声が聞こえた。ラストの直線は久々の追い風だ。全力疾走。正面の時計がようやく見えた。
3時間15分台かぁ。びっくりぽんなタイムに一気に頬が緩んだ瞬間だった。
【Special Thanks!naokopちゃん】
【ラップ表】
【ゴール後テープはがしの儀】
久し振りのブログ更新。これじゃぁレースレポ専用だなぁ。。。
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