ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

第24回日本山岳耐久レースレポ

2016年10月11日 | 大会レポート


【青梅トレラン部集合!】

練習積んだのも積めなかったのも、体調バッチリもバッチリじゃないのも、気分がいいのも悪いのも、全部全部実力のうち。

ってことで挑んだ18年連続18回目のハセツネ。結果は12時間55分30秒で男子総合277位、60歳代の部2位。
9月11日の「多摩川源流トレイルラン」でこれまで味わったことのなかった不安な苦しさ。
黒ではないけど明らかに白でもない。このグレーなモヤモヤを1ヶ月の休養と断酒と断チョコ(関係ないか)で乗り切った、、、のかどうか。1週間前には追い込んでも大丈夫な様子で迎えた当日。
後で聞いた話ではかなり不安で険しい表情を見せてしまっていた様子で、、、スンマセン、ご心配をおかけしました。

こんな状況だったのでレースは18回目だというのにノープラン。
まずはちゃんと普通に走れるか、上れるか。
流れに乗って走ってみる。心拍150から160まで上がる。そのまんま嘘偽りのないいつもの感触があったのでホッとする気持ちを確かめ続けたスタート直後。(9月は1kmでもゼーハーだったのでね)
今熊神社通過の頃にはすっかりいつもの感触が戻っていて一安心。ま、それでも無理は禁物とよぉく言い聞かせて前へと進む。
早くも滝汗。暑さは感じていないのだけど相当に蒸している様子。みんなびっしょり。
今熊の登りを終えてからも流れに乗って走る。今や強豪女子選手、今回も総合入賞されたようこ女史と一緒になり、この後ほぼ同じペースで進むことになる。



入山峠を過ぎた頃焦れたのか前に出てきたようこさん。全国のようこファンの皆様には大変申し訳ないと思いつつ、以後1時間以上にわたり彼女のお尻を眺めながら頭を空っぽにしてただひたすら走った。
時々目をやるガーミンの心拍数値はやや高めだけど自分の感覚と一致している気持ちよさにおまけでそのまま。
浅間峠までこのままクリアできれば最高という感じだったけど、軍刀利神社への登りでピクピク。時折160拍を超えていたのはチェックしておかないとな。普通に走れる嬉しさにちょっとだけ我を忘れていたんだなぁ。



さて、ようこさんの姿も見えなくなって浅間峠は肉離れ騒動の昨年と同じくらいのタイム(3:38:09)。
妻達青梅トレラン部の面々他による盛大なる応援を受ける。妻が応援に出向いてくれるようになったのは10年くらい前からなのだけど、その頃に比べると恐ろしいほどの賑わいになっている浅間峠。


【本当に嬉しそうだな、オレ。相当に楽しいに違いない!】

結構足にきているポイントなのだけど、あそこまで行けばというオアシスになっていることは確かだ。


【元気充填】

元気よく浅間峠通過。かなり空元気も出したから少しコントロールが必要になった。
徐々に暗くなり汗も引いてきた。逆に足の痙攣は勢力を増してきている。スピードダウンだ。ここから徐々に上げていけるかどうかって大事なところだけど、今年は普通に走れる嬉しさに珍しく突っ込み過ぎた感じ。反省しつつ安全ピンの用意。



淡々と走るが内もも、特に左の内ももがピクピクだ。なんとか走り通して三頭山の登りに差し掛かる。
しかしがっかりなことにガクッとスピードが落ちた。踏ん張ると痙攣が醜くなる。必殺安全ピンの術全開!
意外に行けちゃうかもと甘い期待を抱かせる序盤だったけど、三頭山到着タイム(6:17)を確認したらがっかりした。

ま、がっかりすること自体思い上がりも甚だしいのだとしっかり言い聞かせ、滑る下りをひたすら安全に下る。
鞘口峠を抜け緩いアップダウンが続く区間はしっとりと落ち着いた雰囲気があって好きな場所。
やがて周遊道路に出て間も無く第二関門・月夜見第2駐車場到着(7:29:32)。
水は全部飲みきり(ハイドレ2リットル+500ml+250mlジェルウォーター)、ポカリ1.3リットルをハイドレに、残り200mlをコップの水でいただく。今年はスタッフの良子さんが駆け寄ってきていつものように威勢良く声をかけてもらって喜んだけど、嗚呼キつい!!
昨年に引き続きシートに座り込み、足を上げてぶらぶら。都合10分近くの休憩。昔では考えもしなかった行動だよ。
後ろポケットに入れたハンドライトを落としたと勘違いしてしばし大騒ぎして探しまくったのが無駄な時間σ(^_^;)

休憩がいいアクセントになり、その後は思ったよりヘタレずに進む。スピードは鈍いけど一番嫌な御前山までの道のりが意外にあっさり終了。
御前山でもう一度足ぶらぶら。脱力して大ダワに向かう。大ダワでトイレ休憩。
終わりが見えてきた感じで元気も湧いてくる。50kmポイントを少し過ぎたところで怪我人。膝の下がパックリと口を開けていてもう一人の選手が応急処置の手助け。もう何年も用意だけして使ったことのなかったテープを持参していたことを思い出し傷口止めに一役買うことに。骨は大丈夫そうで歩いて大ダワに戻ってもらうことで一件落着。
大岳山への登りに差し掛かるまでは気持ち良く走って稼げる区間。ちょっと頑張ったら登りで足ピクピク。結局スピードダウン。
大岳山山頂(10:23)でも一息つける。
余裕のレースっぽいけど、自分的にはかなりガッカリしている。しかしここまで来るといつも通り、庭に帰ってきたぞという感覚に包まれる。
岩場の下りは慎重に。その後もハイカーの滑落事故も多い区間はゆっくり。道が安定してからは頑張って走る。かなり順位は上がったがそんなことはどうでもいい。水は足りているけど綾広の滝上の水場の水が早く飲みたい。美味いんだ!2011年、サブテン確実と臨んだ年に「まさか」が起きて水も喉を通らなくなり、ヨレヨレとたどり着いたこの場所でようやく少しだけ息を吹き返したんだった。必ず思い出す場所だ。
水を500mlのソフトフラスクに詰め、ここからはしっかり走る。第三関門・長尾平(11:05:48)。

いつもなら女将さんの熱烈声援で勇気百倍となる地点。今年は体調不良で不在だったけど他のスタッフや応援団の野太い声援(男性が多かった)に後押しされる。
御岳山商店街、がくちゃん&君江ちゃんがいてくれた!きついけどがんばろ。


【浅間峠に続き、ガクちゃんがここにも】

日の出山までも完全に走り切る。雨上がりの今年、日の出山では見事な光の海が迎えてくれた。



ベンチに座り込んでしばし見とれる。iPhoneも取り出して一枚。ずっとこうしていたいけどそうもいかないよ。

さぁ、最後の下り。残っていたジェル、羊羹を全て口に入れ、走れる体にする。どうにでもなってしまう恐ろしい10kmなのだ。
ダレてしまえばそのままダレるし、気合を入れれば奇跡も起こせる区間。
結構腹が減り、もう少し食料を持った方が良かったかななどとも思ったけど、持っていたジェルや羊羹、塩飴等々、ついに一つも残さず全部使い切るという初体験の後、ついに迎えるゴールだ。
いつものように残り2kmを切ったところで妻に電話。ただせめて12時間台ではゴールしたいのでラストスパート必須。ちょっとあちこちで休憩が長すぎた模様。
アスファルト道路に出て歩くように進んでいた若者に、「せっかくだから12時間台で入ろうよ」と声をかけ一緒にスパート。
目処が立ったところで息を整える。毎度のことながら最後のカーブを曲がる瞬間の感動は大きい。



フォームを崩さずスピード全開。



ゴール直前で大勢の仲間たちがハイタッチで迎えてくれた。やれやれ、やれやれ。18回目のハセツネゴールは本当にやれやれだったのだ。


【毎年どうもありがと。】
 
☆☆☆ Special thanks ! Kazmiちゃん,Haruoさん他☆☆☆ 

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コメント
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