ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

抱擁

2011年02月03日 | 日々奮戦

0203_pair レースに出るようになって以来、初めての体験だったかも。
そう、今回の勝田マラソンは「今やれることは全てやった」と胸を張れる準備をして臨んだレースだった。
怪我・故障・病気もなく、練習はもちろん、減量を始めとする肉体的管理(食事や鍼によるセルフコンディショニング)もバッチリだった。眠りにつく前には得意のイメージトレーニングもスムース。
だから、もっともっとドキドキするかと思っていたスタートラインも、実に落ち着いていた。自分が主人公のドラマティックシーンを思い描いていたけど、いたって何でもなくレースは進む。あまりに「普通」に過ぎて行くことが物足りないくらいだった。
 
ペースだけはずっとチェック怠りなく走っていたから、第3目標のサブスリーだけはかなり前から絶対に大丈夫だと確信していた。あとはしっかり最後まで走り切ること。最後の最後にさんぽさん登場で揺れたけど、それ以外は実に淡々と落ち着いた走りだった。いよいよゴール間近。こうして思い入れが強かったレースでは思わず込み上げてくるのがハリ天だ。しかし普通だ。フィニッシュゲートが見えてきた。必死で腕を振り足を前に。自己ベストだ。25年前の自分を抜き去った。やったぞ!でも普通だ。タイムを見てそれらを確認しておしまいだ。あまりにあっけない。
チップを外してもらい、完走賞を受け取った先に少し前にゴールしたさんぽさんがいた。
ここを、このタイムを目指した者同士だ。駆け寄り熱い抱擁だ。やったやった。顔をくしゃくしゃにして喜ぶ彼の姿にジーンと来た。0203_hug01
程なくして、今度は2度目のマラソンで初サブスリー達成のTomoさんが来た。2度目の熱い抱擁だ。よく頑張った!さんぽさんとTomoさんの抱擁にもジーンと来た。【↑ ↓Photo by さんぽさん奥様】0203_hug02

さて、体を冷やさないようにして結果を待つハリマネに電話だ電話だ。やったねぇ!という声が弾ける。が、結構自分は冷静だ。嬉しいのだけど、もっともっと、もっともっと感激すると思っていたのだ。

さぁ、帰るぞ。高速を飛ばす。ガンガン飛ばす。あっという間に家に着き、玄関を開ける。
お帰り~、父ちゃん、やったねぇやったねぇとハリマネが飛びついてきた。本日3度目の抱擁だ。
えへっ、結構嬉しいけど冷静に「やったよぉ」なんて応えていたら、急に涙が吹き出した。今まで「普通」だった感情が全てぶち飛んで行った。よくそれまでの想いが走馬燈のように・・・なんていうけど、そんなゆっくりしたものではなく、ドカンと一瞬だ。今までやって来たあれやこれやが全部打ち上げ花火のように目の前に広がって消えた。そしてだぁだぁと涙がこぼれ落ちたのだ。
いつも側で協力、応援してくれていた彼女に、こうして思いっきり感謝の抱擁をすることが今回のゴール。そうだ、そうだったのだ。(写真はないけど・・)

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ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント (22)
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