鉄板を運ぶ四五人雪もよひ 遠藤玲子
工事現場だろうか?男性作業員が黙々と鉄板を運ぶ姿が見える。
ただそれだけの景ではあるが、「四五人」という人数にインパクトがあるのだ。
鉄板の大きさとか重さを一瞬にして想定できるからだ。
見たままを切りとっただけの何も語らない作品であるが、「雪もよひ」の
季語を得て、どこか不安感を覚える一句となった。
「滝」3月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
工事現場だろうか?男性作業員が黙々と鉄板を運ぶ姿が見える。
ただそれだけの景ではあるが、「四五人」という人数にインパクトがあるのだ。
鉄板の大きさとか重さを一瞬にして想定できるからだ。
見たままを切りとっただけの何も語らない作品であるが、「雪もよひ」の
季語を得て、どこか不安感を覚える一句となった。
「滝」3月号〈滝集〉より抄出。(Midori)