一灯にあつまる堂の寒さかな 山下しげ人
法要に、寒さなど言ってはいられないが、
真冬のお堂の寒さは、また格別だ。
暖といえるものは全く見当たらない中、一灯は、
静謐な光を放ちながらも、どこか寒々としている。
「一灯にあつまる寒さ」の感覚的な把握によって、
お堂の寒さがひしひしと伝わってきた。
「阿蘇」3月号〈雑詠〉より抄出。(Midori)
法要に、寒さなど言ってはいられないが、
真冬のお堂の寒さは、また格別だ。
暖といえるものは全く見当たらない中、一灯は、
静謐な光を放ちながらも、どこか寒々としている。
「一灯にあつまる寒さ」の感覚的な把握によって、
お堂の寒さがひしひしと伝わってきた。
「阿蘇」3月号〈雑詠〉より抄出。(Midori)