ヴェネツィアの街は、運河が網の目のように張り巡らされ、
狭い土地に建物が密集して建てられているために、本当に迷路のようです。
ただ、小さな街ですから、時間さえ気にならなければ、
迷うにまかせてさまよってみるのもいいかもしれません。
一歩裏通りに入ると、こんな風景があちこちで見られます。
運河に沿ってくねくねとした小道を歩いたり、橋を登ったり降りたり、
そして建物の間の人ひとりがやっと通れるくらいの細い道を通り抜けてみたり…。
そうしているうちに突然視界が開けて、
広場に出たときの開放感はなんとも言えないヴェネツィアならではの街歩きの楽しさです。
ヴェネツィア 水上の迷宮都市 (講談社現代新書) | |
陣内 秀信 | |
講談社 |