教会と同じ名前の大きな広場に面したこの教会は、映画「眺めのよい部屋」のシーンでも有名ですね。
ファサードは、他の多くのフィレンツェの教会同様、白・ピンク・緑の3色の大理石で装飾されています。
違っているのは、ゴシック風の直線的なシルエットでしょう。
内部は、壁面も床も、いたるところ有名人のお墓で埋め尽くされています。
ミケランジェロ、マキャベリ、ガリレオ=ガリレイ、ロッシーニ、ギベルティ…。
床を歩くときにも、注意が必要です。
また、ジオットのフレスコ画「サン・フランチェスコの死」も有名です。
教会に隣接して、緑の美しい回廊があり、
そのつきあたりにはパッツィ家の礼拝堂があります。
ブルネレスキが設計したといわれるこの礼拝堂は、
デラ・ロッビアのメダイヨンが印象に残ります。
教会前の広場は
「カルチョ・ストーリコ(古式サッカー)の会場としても有名です。
でも、最近は安全面から期日が延期されたり
中止になったりすることが多いとか。
私たちが生で見物できるその日まで、
ぜひ続いてほしいものです…。