i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

サンタ=マリア=デル=フィオーレ

2007年05月04日 | フィレンツェ

 

080139 
サンタ=マリア=デル=フィオーレの魅力は、なんといってもその色合いと大きなクーポラです。
壁面の大理石の白と緑とピンクの色のバランスと、明るめのレンガ色の屋根。
少しバランスが悪いかなと思えるほどの大きなクーポラと、そのすぐ下の丸窓が、
全体的にやわらかな印象を与えてくれます。

 クーポラを設計したのはブルネレスキで、
 この人については、
 さまざまなエピソードが残されていますが、
 最も有名なのは、ギベルティとの
 サンジョバンニ洗礼堂の門の彫刻をめぐる
 コンクールの勝負でしょう。
 もしブルネレスキが勝っていたら、
 ブルネレスキは一流の彫刻家として
 世間に認められていたかもしれませんが、
 この美しいサンタ=マリア=デル=フィオーレの
 クーポラは存在していなかったかもしれません。

 クーポラをのぞく教会全体を設計したのは、
 アルフォルノ=ディ=カンビオですが、
 実はファサードだけは19世紀になってから
 ネオ・ゴシック様式で作られたものだそうです。
 そのことを考えると、サンタ=マリア=デル=フィオーレが
 今の姿になるまでには、
 ずいぶんと長い年月がかかっているのだと実感させられます。


 

コメント
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