ドゥオーモ方面からサヴォナローラ通りに入り、しばらく東へ歩くと、
右手に一見何の変哲もないけれど、まわりに比べてやけに大きなレンガ造りの建物が見えてきます。
ここは「ロメイの家」と呼ばれ、
ルクレツィア・ボルジアがフェッラーラでの大半をここで過ごしたことで知られています。
中に入ると、きれいに整備された中庭を取り囲むように数多くの部屋が並び、
2階には、回廊にもフレスコ画の一部が残っている場所があります。
その波乱に満ちた生涯でよく知られている
ルクレツィア・ボルジアですが、
この家では穏やかに瞑想にふけることが多かったといいます。
父や兄には政争の具として3度の政略結婚をさせられ、
巷ではさまざまなうわさを立てられながら、
40歳に満たない若さでなくなった彼女は、
どんなことを考えながらここで過ごしていたのでしょうか。
こちらはコルプス・ドミニ修道院。
ロメイの家からほど近い場所にあり、
彼女をはじめ、歴代のエステ一族の墓所があります。
残念ながら今回は内部を見学することは
できませんでした。