フェッラーラ旧市街の南を、東西に貫いている中世そのままの細い小道があります。
道幅は車一台がやっと通れるくらいの幅で、道の両側には石造りの家が立ち並び、
所々でフラインクバットレスを兼ねたアーチが道の上をまたいでいます。
この小道はヴォルテ通りと呼ばれ、フェッラーラで最も古い街並みが残る通りといわれています。
まるでタイムスリップしたように静かな通りに一歩足を踏み入れると、
馬車の通り過ぎる音が聞こえてくるかのようです。
家々の屋根には、ヴェネツィアの古い建物で見られるのと同じような煙突があります。
なんとなく中世の「普通の人々」のくらしがイメージできそうな気がしますね。
週刊ユネスコ世界遺産 No.33 (ラヴェンナの初期キリスト教建造物群(イタリア) ルネサンス都市フェッラーラとポー川のデルタ地帯) |
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