JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

やっと『東京JAZZ 2010』その一

2010年10月14日 | m-o

ロングドライブの疲れが未だ抜けない木曜日、一週間以上遅れてしまいましたが、いよいよ『東京JAZZ 2010』テレビ放送の感想であります。

今日は第一夜「ボーカル・ナイト」

トップバッターは、ロバータ・フラッグ
ジャズ・ボーカルという括りは難しいですよね、ロバータ・フラッグがジャズ・ボーカリストと言われても、私なんざぁピンとこないところがあります。ジャズ・ボーカルもスタンダードを歌うからそうだとか、バックがジャズミュージシャンだからとか、つまりはその程度のもので、あまりこだわるべきものでは無いのでしょう。
おっと、感想でした。顔からは想像しがたい可愛らしい声が印象的でした。その声にアルチュード・タッピンのソプラノがマッチしていたように感じました。

お次は、綾戸智恵ですか
う~~~ん、噂どおりこの方のステージは楽しそうであります。しいて言えば、もう少しボリューム感があるともっとよろしいんでしょうが、少し太られたらどうでしょうかねぇ?(笑)

私的に初日の目玉は、マーカス・ミラーとNHK交響楽団との共演、昨年を振り返ってもほとんど期待していなかったのですが、「BLASH ! 」という選曲も功を奏したのか、ことのほか魅力的な演奏だったと思います。アレックス・アンソニー・ハンのソロもなかなか聴きごたえがありましたし、「この演奏なら音だけ落として何度も聴き直そう」とまで思って、じつはすでに携帯音楽プレーヤーに落とし込んでしまいました。

え~~と次はTOKU & 塩谷哲
ファンの方には申し訳ないんですが、私的にTOKUさんってあまり得意じゃないんです。勝手ながら感想は無しということで・・・おっと塩谷哲さん・・・・オルケスタ・デ・ラ・ルスは好きでしたよ。

初日最後は、アル・ジャロウ。
70才、ほんとまぁ元気なジジイですねぇ(笑)
一種独特なスキャットは、好き嫌いがあるんじゃないでしょうか。私的にはこちらもあまり得意ではないんですけどね。
それにしても、いつまでも若いお声で、昨夜カラオケで声を潰してしまった私とは大違いです。そういった意味で敬意を持って拝聴いたしました。

ということで、第一夜「ボーカル・ナイト」は、私の大得意分野(笑)が多かったということもあって、ボーカルではないマーカス・ミラーとNHK交響楽団に耳が行ってしまった放送でした。
次回、第二夜「グルービー・ナイト」の感想も、期待せずにご覧あれ。

さて、今日の一枚は、リー・モーガンです。

コーンブレッド、つまりはトンモロコシパンですが、みなさんは食されたことはありますかねぇ?
水分を吸い取った蒸しパン?じつにモソモソする飲み物無しではなかなかいっぱい食べられない?そんな印象が私にはあります。もちろんこの手のパンは、噛むほどに味が出るという代物で、まずくは無いんですよ。
ともあれ、コーンブレッドは、奴隷時代の貧しい黒人が飼料のとうもろこしの粉を利用して作り出した食べ物という事で、人種差別のキーワードでもあったわけで・・・・・レコード紹介にはあまり関係のない話でしたね。

モーガン、ジャッキー・マクリーン、ハンク・モブレイという豪華フロントを、ハービー・ハンコック、ラリー・リドレイ、ビリー・ヒギンズ、いわゆる新主流派のリズム隊が支えるという布陣でありますが、単なる「イケイケ・ジャズ・ロック」にならなかったのは、「ハービー・ハンコックの力が大きい」と評価される一枚です。

ハンコック嫌いの私としては、そこはあまり誉めたくないんですが、たしかに彼のピアノがこのメンバーをまとめあげたアルバムであることは確かだと思います。
ボサ調の「CEORA」の出だしなんか、ちょっとむかつくけどカッコイイですもんね。

このコーンブレッドは、それほど噛み続けなくとも良い味がすると思います。

CORNBREAD / LEE MORGAN
1965年9月18日録音
LEE MORGAN(tp) JACKIE McLEAN(as) HANK MOBLEY(ts) HERBIE HANCOCK(p) LARRY RIDLEY(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.CORNBREAD
2.OUR MAN HIGGINS
3.CEORA
4.ILL WIND
5.MOST LIKE LEE


実家訪ねてウン千里

2010年10月12日 | a-c

雨が降ったり晴れたり、暑かったり涼しかったり、まさにこれぞ秋たればこそという天気なんでしょうか?

この3連休は、前回予告の通り『東京JAZZ 2010』のテレビ放送への感想を語るつもりでいたのですが、先週末、父の実家の叔母が突然亡くなるという訃報が舞い込み、その時間が無くなってしまいました。
突然の訃報といっても、叔母はすでに96才という高齢で、その葬儀も半分は長寿をまっとうしたお祝い的要素が強いものだったので辛いものでは無かったのですが、なにしろここから父の実家まで行くのが大変で、片道4時間から5時間のロングドライブ、正直疲れました。

今日は、『東京JAZZ 2010』の感想をまたも先送りして、そのロングドライブの道すがらを紹介したいと思います。

みなさんは2008年秋に開通した国道289号『甲子トンネル』をご存じでしょうか?
国道289号は、新潟市と福島県いわき市を結ぶ国道ではあるのですが、いわゆる『点線国道』で、実際には車で一本道をド~~ンと行けばそこに着けるといった国道ではありません。

全長4345mの『甲子トンネル』が開通する前のこの区間、甲子峠越えの国道289号というと、なんと登山道、つまり、歩行でのみ通れる国道でした。
ですから、とうぜん車での甲子峠越えは不可能だったわけで、迂回するルートを通るほか無かったのですが、これがキツイし遠い、父の実家である只見町へ行くルートに甲子峠越えを考える必要もありませんでした。ところが、この『甲子トンネル』開通によって、最も近いルートになったのであります。

てなわけで、今回は白河蕎麦でお腹を満たした後、この『甲子トンネル』を抜けて奥会津へと分け入ったのでした。
ちなみに、東京方面から観光にこられる方に『甲子トンネル』がいかに有効かと申しますと、東北道の白河インターからこのルートを使うと、江戸時代の宿場町を現代に残す『大内宿』、自然美溢れる『塔のへつり』等々、全国的にも有名な南会津の観光地へのアクセスが飛躍的に良くなりましたし、尾瀬の福島県側入り口へも行きやすくなったのかな?そうそう栃木県の那須からもすぐですしね。


塔のへつり

大内宿

って、もちろん今回の私は観光目的ではありませんので、素通りしましたけど。


連休だったからでしょう、途中の道の駅にはツーリングを
楽しむバイクが集まっていました。

てなわけで、家を出て4時間半、やっと父の実家へ到着しました。

父の実家あたりには、いわゆるお通夜という習慣がもともと無いんだそうで、叔母のお顔を拝ませていただいた後は、名前と顔が一致しない親戚も多数いる中、長寿全うのお祝い気分もありぃの大宴会でした。
私も奥会津の銘酒『花泉』をしこたま飲まされ、葬儀の日の朝はそこら中歩き回って酒を抜くありさまでした。

そんなわけで、葬儀も無事に終え、新米やら『花泉』のカップ酒やらいろいろお土産を持たされて帰ってまいりましたが・・・・・・・疲れましたぁ、昨日のうちに帰ってこれたので「今日は仕事に出られるかな」とも思ったのですが、有休の届けも出してあることですし、遠慮無く休むことにしました。まっ良いですよね。

さて、今日の一枚は、チェット・ベイカーです。

これを選んだ理由はただ一つ、疲れきって体が怠い・・・・つまりいわゆるアンニュイな気分ってヤツですか?
そんな時は「まさにアンニュイの王様、チェットのボーカルを聴くにかぎる」てな事でして、特にバックがギターとベースだけというシンプルさがさらにアンニュイ~~~~な気分を盛り上げるにはうってつけじゃありません?このアルバム。
これを聴いて一眠りでもしないことには、Mさんのお店の手伝いもままならず・・・・・
「あ~あ・・・・・煙草吸いてぇ」(笑)

EMBRACEABLE YOU / CHET BAKER
1957年12月9日録音
CHET BAKER(vo,tp) DAVID WHEAT(g) ROSS SAVAKUS(b)

1.THE NIGHT WE CALLED IT A DAY
2.LITTLE GIRL BLUE
3.EMBRACEABLE YOU
4.THEY ALL LAUGHED
5.THERE'S A LULL IN MY LIFE
6.WHAT IS THERE TO SAY
7.WHILE MY LADY SLEEPS
8.FORGETFULL
9.HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON
10.COME RAIN OR COME SHINE
11.ON GREEN DOLPHIN STREET
12.LITTLE GIRL BLUE
13.TRAV'LIN' LIGHT

おまけ、
亡くなった叔母のひ孫は、二人姉妹に三人姉妹と女の子ばかり、それがどの子も可愛い盛りで、私にも愛敬を振りまいてくれました。


なかなかのカワイコチャンでしょ

それにしても、従姉妹の孫って・・・・・あはは、私も歳をとるはずだぁ


この街じゃ悪さは出来ん

2010年10月09日 | a-c

今日は朝から曇り空です。夜には雨になるという予報ですが、これからは雨のたびに秋が深まる、そんなふうになるんでしょうか?

そんな今日は、本来昨日お話ししようかと思っていた私的話題を一つ

今日とは違い真っ青な秋の空が拡がった昨日は、午前中いっぱい酒の臭いが残っていて車の運転は避けるほどの二日酔い。(といっても私の場合、気分が悪いとかって事はないんですけどね。)

その原因は、もちろん一昨日の晩にあるわけですが・・・・
一昨日の夜はMさんのお店のお手伝い、ところがいつもは私が行くまで店にいるはずのMさんがいません。
「あれ?どうしたんだろ?」
まっ、だから何かが困るわけでもないので、気にも止めずにいつも通り仕事をこなし、
「さてと、帰って『東京ジャズ』でも見ながら一杯やろうかなぁ・・・」
夜の10時を過ぎた頃でした。
「バブちゃん、終わりそう?」
と、Mさんからの電話。

Mさんが早く店を出た原因は、何をトチクルッタか、S君とテニスに行ったんだそうで
「もう、身体痛いんだけど、今からくり出すからバブちゃんもおいで」

てなことで、私は始めていくスナックへ
ドアを開けた瞬間でした。
「あれぇ、なぁんだぁ、バブちゃんジャァ~~ン、なんでぇ~~~~」
ふつう、お初のスナックに入った瞬間にお店の人にそんなこと言われます?
(「ナンジャイ、このおばはん」)
ところがよくよく目をこらして見れば・・・・・・
「あ~~~ん?N美?????ひょっとしてN美かい?」
なんと、二十年近く前に同じ職場に高卒社員として入社してきたN美ちゃんでありました。


これがN美二十歳の後ろ姿
ちなみにお尻をさわっている
わけじゃありませんので、
誤解無きよう。

こうして偶然に再会するのもビックリですが、なんとこのN美ちゃん、Mさんの前の店(Mさんのお店は一度移転をしています。)の常連客で、Mさんもよく知っている、さらにさらにS君の従姉妹の同級生だったという・・・・・・・
「う~~~~~なんてこの街は狭いんだ」

「ところでN美、なんでまた水商売に??????」
「ほら、バブちゃんも知ってのとおり、あたしもいろいろあってさぁ・・・・・・」
てな話でしばし二人で盛り上がっていると
「なんだぁ、バブはN美ちゃんにも手ぇ出してたんじゃなかろうなぁ」
とS君
「おい、『にも』とはなんだ『にも』とは、オレはねぇ、会社の女の子にはいっさいそういうマネはしてないから、なぁN美、友達の従姉妹に言ってやれ、オレの真面目ぶりを」

二十年ぶりの再会は、とうぜん深酒を呼んだというわけです。
ともかく、狭い田舎町では何処でどういうつながりがあるか分かりません。ほんと、悪いことは出来ないんですよぉ
「いやいや、むかしN美になんかしてなくて良かったぁ」

そんなことで昨晩は、サッカーと一昨日見逃した『東京ジャズ』を見て過ごしたために、この話題をブログ化する暇がなくてね、今日のご報告とあいなりました。

肝心の『東京ジャズ』の感想は、
第1夜「ボーカルナイト」、第2夜「グルービーナイト」ときて、昨晩放送の「メイン・ストリーム」、私には最終日がやっぱり一番あっていましたね。
まず初日放送の・・・・・・・
いや、長くなりそうですので、これはまた明日ということにしましょう。明日は長文になりますよぉ。

さて、今日の一枚は、ケニー・バロンです。

じつは『東京ジャズ』を見て、「ケニー・バロンの何かなかったかいな」と思い出そうとしても、ピンと浮かんでこないんです。キャリアも長くてサイドとしても活躍されていたはずが・・・・浮かびません。ようやく思い出したのもスタン・ゲッツの「PEOPLE TIME」くらい?

そうそう、こんな時のためのデータベースですよ。
リーダー名にKENNY BARRONと入力して検索をかけると・・・・・・
浮かばないはずですよねぇ、LPもCDも引っ掛かったのは合わせてたった1枚だけ、今日のこのアルバムだけでした。

もちろん、ピアノに入力して検索すると「PEOPLE TIME」、先日入力したばかりのエレナちゃんの「NORTH BIRD」はじめ、ジョー・ヘンダーソンの「TETRAGON」、タイロン・ワシントンの「NATURAL ESSENCE」等々、いくつか出てくるんですがね。

つまり、私にとってのバロンとは、恥ずかしながら名前だけではどんなピアノの感じだったか思い浮かべられないピアニストであるということです。

先ほどまでこのアルバムはもちろん、サイドとして参加した数枚を聴いていましたが、バロンのピアノには嫌いになる要素はまったくありません。
ただ、強烈な個性というか、印象も薄いように感じます。
う~~~ん、それがバロンの良さなのかもしれませんねぇ(と、いまさら分かったような言い方をしちゃって。笑)

バロンが、息長く続けてこられた理由、じつはそんなところにあるんだと感じたのでありました。とさ。

NEW YORK ATTITUDE / KENNY BARRON
1984年12月14日録音
KENNY BARRON(p) RUFUS REID(b) FREDERICK WAITS(ds)

1.NEW YORK ATTITUDE
2.EMBRACEABLE YOU
3.JOANNE JULIA
4.MY ONE SIN
5.BEMSHA SWING
6.AUTUMN IN NE YORK
7.LEMURIA
8.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
9.EMBRACEABLE YOU

追伸、
我が禁煙生活で最も心配していた「飲みに行っても我慢できるだろうか」。
とりあえずは一昨日は我慢することが出来ました。第一関門突破です。
頑張れ!頑張るんだバブ!


黄色帽子で思い出す

2010年10月06日 | g-i

NHKのBSハイビジョンで、今年も『東京ジャズ』の放送が昨夜から始まりました。
今年もまた私は自宅鑑賞ですか・・・・しかたないですよね、お金も時間もない者としては、テレビでそれを鑑賞できるだけでも良しとせねば。
それにしても年々その放送時間が短くなっているように思うのは私だけでしょうか?
そういえば、Mt.フジ・ジャズフェスティバルも、日テレさんの放送が毎年徐々に縮小して・・・・・・
いやいや、そんなことは考えず、今年も楽しませていただきましょう。感想は、全放送を見終わった後でいうことで。

今日の昼休み、気持ちの良い天気でもあったので公園をぶらついてきました。

黄色帽子をかぶっていたので、おそらくは一年生でしょうか、二人の先生に連れられドングリ拾いに来ていました。
「こんにちは」
「こんにちは!」「こんにちは」「こんなちは!」
いやぁ、元気なご挨拶、よろしいですなぁ、その声だけで元気をもらえたように感じます。

それぞれ手に持った透明のビニール袋にはドングリが・・・・あはは、ドングリだけじゃありませんね、松ぼっくりもあれば、野花が入ってたり、石ころみたいなものまで拾っている子がいました。楽しそうですよねぇ・・・・
ふと、私も野山を駆け回っていた頃を思い出してしまいました。(私にだって小学生の時があったんです!笑)

私が小学校一年生というと、ちょうど福島県会津若松市から、会津地方の奥の奥、母と父の実家近くの営業所に父が転勤になった頃でした。
その地区は、もちろん今でも田舎なんですが、当時は今以上に自然溢れる地区で、子供たちは山や川や沼を遊び場にする、まさに自然児そのもの。毎日暗くなるまでよく遊びました。
特に秋は、自然の恵みが豊富で、おやつなんかほとんど現地調達で済みましたよねぇ・・・
山に行けば、アケビでしょ、スグリに・・・・よく覚えていませんが、葉っぱやら何やら、ともかく食べられる物がいっぱいあって、そうそう生栗だって平気で食べてましたっけ(わざわざ渋皮を剥くのに、三角定規の壊れたヤツをポケットに入れてったりして、笑)
川に行けば、上級生が捕まえてくれた魚を河原で焼いて食べたりしてね。
楽しかったなぁ・・・・・

思い出にふけりながら、一服・・・・・・・禁煙、続いてますよ。

さて、今日の一枚は、バリー・ハリスです。

私は70年代後半のアルバムで聴くものというと、かなり限られてきます。
それは、「コルトレーンの死と共にジャズは終わった」みたいな、そんな事じゃないんですよ、ないんですが、いわゆるクロスオーバー、フュージョンといった潮流には完全に乗り遅れ、しかも、それまで聴いていた過去のものとは違い、現実今起こっているジャズの激動みたいなものを直視できなかったのかもしれません。

そんな中で、古くさいかもしれませんがハリスのように「絶対に曲げない」的存在は、じつに安心できるよりどころみたいなそんな感じだったんだと思います。

まっ、それを悪く言っていしまえば「これほんとに78年の録音?」みたいな事にもなりかねないのですが・・・・・
とにもかくにも、「安心してバド・パウエル直系の演奏をお楽しみ下さい。」そんな感じでしょうかね。

「古めかしくても良いものは良い」のでありますよ、ね。

お~~っとイカン、『東京ジャズ』第二夜が始まってしまいます。急いでロックグラスに氷を入れてこなければ。(笑)

PLAYS BARRY HARRIS
1978年1月17日録音
BARRY HARRIS(p) GEORGE DUVIVIER(b) LEROY WILLIAMS(ds)

1.CHANCES GO AROUND
2.BACKYARD
3.LUMINESCENCE
4.EVEN TEMPERED
5.INCA
6.FATHER FLANAGAN
7.APACHE


え!?朝飯だよ?

2010年10月05日 | d-f

今日は暑かったですねぇ、もちろん先日までの暑さとの比ではありませんでしたが、暑くなったり寒くなったり、お互い体調を崩さぬよう注意しましょう。

「なにこれ?」
そうじゃなくても『禁煙』でいらつきがちだというのに、今日は朝からそのいらつきをさらに倍増させそうな出来事が。
「朝飯だよ、朝飯、一日の始まりよ」
そりゃ人間ですから、時に忘れてしまう事もありましょう、「炊飯器のタイマーを入れ忘れた」それはまぁしかたがない事で・・・・・・

だけど、だけどですよ、よりによって朝から味噌ラーメンってア~タ、
「例えばだ、冷えてはいるけど昨夜の御飯でいいか、とか、今日はパンでカンベンね、とか、ふつうそういうもんじゃねぇ?」
「あらま、朝ラーメンはちょっとしたブームだってよ、しかたないなぁ、ほんじゃこれ」

と、次に出てきたのは、ちょっと焦げた焼きおにぎりです。
「昨夜の残った御飯はこれだけだから」
「・・・・・分かった、ラーメンはあなたが食べなさい、ね、あたしゃ、焼きおにぎりと、鮭でも焼いて、そんでもって、あとはお新香と味噌汁でいいや・・・・・なんだぁ?鮭なんか無いし、味噌汁を作るのはめんどうだぁ?????・・・・・・ほんじゃお新香だけでいいよ。ブツブツブツ・・・・はぁ?!お新香もねぇからキュウリでも揉むしかねぇ?」

けっきょく、朝から味噌ラーメンを食べてきました。さらに、
「味噌ラーメンを食べた後の一服ってぇのが、これまた・・・・・・・ちくしょう!禁煙中だった!」
もう、朝からテンション下がりっぱなしですよ、まったく。
てなことで、あたまきたんで、写真を撮ってログで文句を言うことにしたのです。
「プンプン、バブは怒ってるんだぞ」

 禁煙の心揺さぶる朝ラーメン

えっ?ブログにそれを書くんだったら、文句を言いつつ、味噌ラーメンばかりか焼きおにぎりも食べたこともちゃんと書いとけって
「うん、食欲の秋だもんね。」(ダメだこりゃ)

さて、今日の一枚は、ドン・フリードマンです。
このアルバムも私の手元にやって来てから間のない一枚、つまり日曜日に整理をしたCDのうちの一枚ということになります。
何故に私がこのアルバムをそれ以前に購入しなかったのか?
それは、まぎれもなく前半部の敬遠からだったと思います。

フリードマンといえば、大橋巨泉じゃありませんが「何たってア~タ、CIRCLE WALTZでしょ」みたいな、そこに執着する感がどうしても私にはあります。
このアルバムの前半部、つまりLPでいえばA面に関して、そのイメージが根底から覆されるような、そんな感じが、このアルバムの入手を後回ししてきた理由だと思います。

とまぁ、そんな具合ですから、「CIRCLE WALTZ」でフリードマンを気に入った方にも心底お勧めはしません。
ただ、後半3曲は、私の思うところのフリードマンらしさが出ていて、遅ればせながら入手したことに悔いはありません。
その3曲だけのためにこのアルバムを入手する価値があるのか無いのかは、あなたの考え方一つ、てなところでしょうか。
「YOU STEPPED OUT OF A DREAM」なんか、私は特に好きですよ。(フリードマンのオリジナルを誉めないところがいいでしょ。笑)

おっと、前半部をお好きな方を否定するつもりはもうとうございませんので、誤解無きよう。

DREAMS AND EXPLORATIONS / DON FRIEDMAN
1964年録音
ATTILA ZOLLER(g) DON FRIEDMAN(p) DICK KNISS(b) DICK BERK(ds)

1.EPISODES
2.EXPLORATION
3.PARK ROW
4.BLIZZARD
5.ISRAEL
6.DARN THAT DREAM
7.YOU STEPPED OUT OF A DREAM


スポーツよりまずは禁煙

2010年10月03日 | a-c

一昨昨日は晴天、一昨日は雨、昨日は晴天、今日は晴れから曇りへ、今晩は雨になる?・・・・・・・・・これがまさに秋の空と何とやらなんでしょうかね。
まだ、ひらいてはいませんがキンモクセイも香るようになって、そのうちにあの暑かった夏を懐かしむようになるんでありましょうか。

さても、値上げに伴う一大決心『禁煙』は、最後の一本が無くなって58時間が経過しようとしています。
辛かったのは昨晩、Mさんのお店から帰って、いつものようにビールをゴクゴクゴクと飲んだその時だったでしょうか、思わず煙草を探してしまう私・・・・う~~ん、まだ気合いが足りんようです。
このままではとうてい飲みになんぞ出掛けられませんねぇ、『禁煙』が『節アルコール』につながるとは思ってもいませんでしたが、根性と忍耐・・・・頑張ります。

『禁煙』のイライラを紛らわすためではないのですが、晴天の昨日は、Mさんのお店の手伝いの前に、近くの小学校で行われた地区の運動会を覗いてきました。

我が街は一昔前の新興住宅地、同じ地名の地区が一丁目から四丁目まであります。運動会はそれらの地区対抗を中心に、子供から大人まで楽しめる・・・・・・・
どうも年々参加者は減っているようですねぇ、なにしろ爺婆が増えちゃって、子供の数も減ってきていますから、運営する自治会の方々も大変なようです。

それでも、思ったより多いと言うべきか、まぁこんなもんだろうと言うべきか、子供たちもそこそこ集まり、露天も出て、それぞれに楽しんでいるようではありました。
ただねぇ若者の姿はほとんど無く、なんていうかなぁ、昔、村の青年団が活躍したお祭り?そんな活気はないんですよねぇ・・・・
その原因は、一昔前の新興住宅地という立地条件だけではないんでしょうねぇ、おそらく昔は二十歳前後の若者が青年団の中枢を成していたところも、今じゃ40代が青年団だなんてところは山のようにあるでしょうから。

ともかく、運動会、スポーツの秋、私も『禁煙』のイライラを紛らすためにも「身体を動かさにゃイケン」と、今日は朝から・・・・・・
「まずはぁ、CDの整理を終わらせねばならんでしょ、その後は部屋の掃除もしなくちゃいけないしぃ・・・・・・なにしろ昼寝をせにゃならんでしょ。」
まっ、スポーツは来週ということで(笑)

てなわけで『料理当番、本日の一品』です。

おっと、これは私専用、鯵のたたきです。当然酒のあてですが煙草はしっかり我慢しましたよ。



メインはこちら、母がご近所さんにスパムをいただいてきたので、作ったのがこのジャガイモステーキ、マッシュポテトにスパム、炒めた玉葱を混ぜ合わせ、塩胡椒、溶かしバターで味付け、丸めて粉ふって焼いただけなんですけどね、そこそこ美味しいと好評でした。
これに御飯組は鯵の塩焼きという、なんとも統一性のないおかずになってしまいました。

さて、今日の一枚は、オーネット・コールマンです。
私はフリーだのアバンギャルドだのが不得意分野で無いことは、みなさんもご承知の通りですが、オーネットを好んで聴くかというと、じつはそれほどでもなくて、このアルバムも滅多に聴かない一枚になってしまっています。
いや、と言っても、冬眠前のオーネットや、冬眠後でもエルビン・ジョーンズ、ジミー・ギャリソン達と吹き込んだアルバムなんかはそこそこ聴いてるんですから、好んで聴かないというのは間違いかもしれません。

しばしの冬眠を明けたオーネットが、ストックホルムで圧倒的なライブを行って約9ヵ月、シンプル美を追求したと言われ賞賛されたメンバーを、チャーリー・ヘイデンと息子デナード・コールマンという二人に変え、さらなる不確定性を持たせたシンプル美を・・・・・・・・・

ジャズ評論的に言えば、そんな感じの説明になるんでしょうか?
よう分かりませんが、私なんぞはいっぺんに全てを理解しようと思って聴いちゃイカンアルバムだと思っています。
相手が不確定シンプル美なら、こちらはもっとシンプルにまずは単体の楽器を聴いてみる・・・・みたいなね。
つまり、ハーモニーを求めてトリオ演奏を聴くのではなく、単音を追っかけて重なり合った訳分からんものを一つの出来上がりとして捉える??????
言っている自分も訳分からなくなってきましたが・・・・・・ともかく、「モンブランの中に栗を探すんじゃなくて、栗とクリームとスポンジ?それぞれが勝手にやったってモンブランにはなるんかもしれないから、まずは栗から味わってみようか」的な?

う~~~~ん、イカン、やっぱりどうにも説明できん。(笑)
いずれにしても、一聴で判断するにはちと難解過ぎる感があります。オーネットのシンプルとはかくも複雑なものなのでアリンスよ、私にとっては。

それにしても、お父ちゃんと10才のガキの遊び(聴き方によっちゃそうともとれる)のレコーディングを、ブルーノートは何故許したんだろ?

THE EMPTY FOXHOLE / ORNETTE COLEMAN
1966年9月9日録音
ORNETTE COLEMAN(as, tp, violin) CHARLIE HADEN(b) DENARDO COLEMAN(ds)

1.GOOD OLD DAYS
2.THE EMPTY FOXHOLE
3.SOUND GRAVITATION
4..FREEWAY EXPRESS
5.FAITHFUL
6.ZIG ZAG


キー預けます作戦

2010年10月01日 | y-その他

今日は10月1日、そういよいよ我が禁煙が始まる時が来ました。
昨夜は、その煙草の値上げ準備にMさんのお店も天手古舞い、というか、Mさんだけが大変だったのですが、いちおう私も手を貸してなんとか作業を終了したのが夜中の0時半。
まったく、疲れちゃいますよねぇ・・・・煙草の値上げはそんな面でもいい迷惑なんです。「プンプン」

そんな昨日の朝は
何故か4時に目が覚めちゃいまして、二度寝しようとしてもダメ
「どうしよう?」
けっきょく暗い中、CDの整理なんぞを始めてしまいました。

新譜はほとんど買わない私でも、一年近くほっておけばそこそこ整理せぬばならぬCDも出てきます。
まずは、以前暇に任せて作ったデータベースに打ち込んで、アルファベット順・録音順に並んだ棚に押し込んでいくんですが、すでに余裕のない棚に入れるのに、端から全部ずらしずらし入れなくちゃいけないという・・・けっこう面倒な作業なんですねぇこれが。
でもね、仕事や言いつけられた家事なんかと違って、ヘッドフォンを付けて鼻歌歌いながら「好きこそ何とか」ですか、けっこう楽しみながら出来るんです。


これが入力画面

入力が終わると、こういった個々の詳細表から
アルファベット順の一覧、さらに各項目の検索が
出来るようになるんで、けっこう重宝したりします。

そんでもって、「誰の何は、ここ」なんて一発で分かるように並べると、独りで「ヨシヨシ」なんてね。(完全に自己満足の世界、アホですよね。)

けっきょく全て終わるまでは出来ませんでしたが、あっという間に朝食の時間になりました。
「他の物も、CDやレコードのようにキチンと片付けられたらいいのにねぇ」
てな、イヤミも聞かされましたけどね。

そうそう整理といえば、最近バックの中を整理できない女性、通称『からまる女』が急増しているそうでありますが、高校の時のアルバイト先、つまりジャズ喫茶のママに、
「バブちゃんいい、女性はねぇ見た目じゃ分かんないもんなのよ。キチンとした女(こ)を射止めたかったら、バックの中を見なさい、バックの中が片付いてる女は、キッチリした性格の女だから、分かった」
てな事を、ビール飲み飲み聞かされたことがありました。

その後の経験からも私は「これってけっこう正解だな」なんて思ってるんですが、いかがでしょ?
いやね、そうはいっても簡単に女性のバックの中を覗くなんてぇ事は出来ませんから、私は『アパートのキー預けます作戦』ってぇのを若い頃よく使いました。
つまり、例えばどっかに出掛けるとしまさぁねぇ、そん時に
「わり、これバックに入れといてくんねぇ」
てんで、鍵を預けるわけです。そんでもって鍵を返してもらう時に鍵の出し方でバックの整理具合を窺うという・・・・・
じつに姑息なやり方を実行していたのでした。

思い返せば、だれかさんにだけこの作戦を実行しなかったことが、私の人生最大の失敗であったと・・・・・・・・・
ともかく『からまる女』は、イカンですぞ!
そこの彼女、今流行りのファッションやスタイルに気を取られる前に、まずはバックの中身を整理整頓しなさい、ね、美しさは内面から溢れ出るもんなんですから。

さて、今日の一枚は、これぞ最も最近購入した新譜、寺久保エレナちゃんです。
珍しいですねぇ、ほんと、珍しいですねぇ、私がこんな(こんなは失礼ですよね)アルバムを買うなんて・・・・
いや、なんとか娘に聴かせたいという下心見え見えで買った一枚(だから二枚買ったんです。笑)なんでありますが、未だ娘には送っていません。
拒否されることも心配ですし、「来週放送される『東京JAZZ 2010』での演奏を聴いてみて」ってメールを送ったんで、その後にしようかなぁなんて考えたりしてね。(笑)

まっ、それはともかく、末恐ろしい高校三年生であります。
じつにカッコイイアルバムじゃありませんか、一曲目「YES OR NO」の出だしのソロを聴いただけで、なんだかオジサンはちょっとゾクゾクしてしまいました。

考えてみたら、私が得意とする時代のジャズでも、若いときからとんでもない演奏を聴かせていたミュージシャンは山ほどいたわけですから、彼女の歳に驚いちゃいけないんでしょうけど・・・・・

う~~~ん、あまりチヤホヤされずに、いろんなミュージシャンと共演しながら、公私ともに様々な経験をして、大きなサックス奏者になって欲しいですよねぇ
とても期待しながら、昨日の朝、データを打ち込んでいました。

じつに素敵なアルバムに仕上がっていると思います。

NORTH BIRD / 寺久保エレナ
2010年3月録音
寺久保エレナ(as) PETER BERNSTEIN(g) KENNY BARRON(p) CHRISTIAN McBRIDE(b) LEE PEARSON(ds)

1.YES OR NO
2.BLACK NARCISSUS
3.STABLE MATES
4.MY FOOLISH HEART
5.NORTH BIRD
6.IT'S TOU OR NO ONE
7.SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
8.TIM TAM TIME
9.LIKE THE SUNLIGHT
10.TAKE THE A TRAIN