JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

二言申します。

2010年10月28日 | s-u

いやはや寒い寒い、一昨日あたりから急に気温が下がって、どうしちゃったの?って感じですよねぇ、その一昨日も言いましたが風邪をひかないよう注意してください。

「鼻水がとまんなくてさぁ・・・・風邪かなぁ???」
昨晩、S君の事務所を訪ねると、そんなことを言っています。
「ゴリラのような体型のくせに、あんがい繊細なんだねぇアンタ・・・ならば暖かいもんでも喰って、キュッと一杯ひっかけぇの、即帰ってコテッと寝ぇの、なんてどうだい?」
そうです、私は悪い友達です。(笑)
でもね、私は一軒だけ、暖かいものを食べに行こうと誘っただけなんですよ。
「アンタはそれで帰って寝て、オレはいつものバーに行く、今日はそれで行こう」
「そだね」

向かったのは割烹『ひろし』です。
「ひろしさん、なんか暖かいもんちょうだい」

と出てきたのがこれ、アンコウのどぶ汁であります。私にとっちゃ初物ですよ初物、いやぁエエですねぇ、美味いですねぇ、酒も進みますねぇ(笑)
小一時間で身体も温まり、
「ほんじゃま、代行(運転)一台かい?」
「いや、まだ時間も早いし、もう一軒だけ・・・・・・」
「はぁ?ほんじゃアンタもO-クママの顔でも見てから帰るかい?」
「う~~~~ん、それは三件目で、その前にちょっとだけ歌なか唄いたいなぁ・・・・なんちゃって」

ここで私は一言申したい、
「おそらくは昨晩の諸行の数々、根源は私にあるとS君の奥様は思っているに違いありません。たしかに誘ったのは私めにございますが、二軒目以降は私の無理意地をとおしたわけではなく、いやむしろ、S君に引っ張られて行ったということをご承知おき下さい。」


風邪をひいているオヤジとは思えない

ってことで計3軒、ここでやっと「代行一台」となったのでありました。
えっ?私、私はあ~た、最初からバーに行くって言ってんですから、その後行きましたよ。ペロンペロンではありましたけどね。

そこで、もう一言申したい、
「Oークママ、酔っぱらっててごめ~~んね」

さて、今日の一枚は、マッコイ・タイナーです。
ブルーノート時代としては後期のアルバムということになりますが、コルトレーンの呪縛の結び目を一つ一つほどきながら、新たな結び目を作りつつある、そんな時でしょうかねぇ?
このアルバムでは「EXTENSIONS」と違って、ブルーノートを去った後、マッコイがどう進んでいくのだろうという方向性は、まだ虚ろであるように感じます。

そのせいでしょうか、マッコイがどうのこうのというより、いろんな曲の感じが混在しているように感じます。
一枚のアルバムでいろんな曲調を聴けるという意味では面白味もあるのですけど、逆に言えば、マッコイ自身がどうしようかと考えあぐねている姿ともとれるわけで・・・・・少しずつ前が見え始めているという感覚はあったんでしょうけどね。

でもこうして聴いてみると、何をしようともマッコイのピアノは変えようが無いことを実感させられるというか、マッコイ自身最後はそこに開き直ったじゃないでしょうか。つまり「コルトレーンを離れよう離れようとすることが逆に呪縛だった」みたいな、ここから進むべきテーマ「アフリカ」は、きっとそんな開き直りの中から見つけ出した一筋の光だったりして

この一枚は、そんなマッコイの心情(じっさいはそうじゃなかったかもしれないけど)を感じ取れるアルバムだと、私は思っています。

EXPANSIONS / McCOY TYNER
1968年8月23日録音
McCOY TYNER(p) WOODY SHAW(tp) GARY BARTZ(as,wooden flute) WAYNE SHORTER(ts,cl) RON CARTER(cello) HERBIE LEWIS (b) FREDDIE WAITS(ds)

1.VISION
2.SONG OF HAPPINESS
3.SMITTY'S PLACE
4.PERESINA
5.I THOUGHT I'D LET YOU KNOW