JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

鎮魂の日に愚痴る

2013年03月11日 | d-f

2年ですかぁ・・・・・
私なんざぁみなさんご存じの如く震災前も震災後もただの酔っぱらいですから、何がどうだという事もないはずなんですが・・・・まわりも全く平静を装っていますしね。
でも、「確実に何かが違った、変わった」という漠然とした空気は感じるんであります。

昨日も「復興復興」とわめき散らすテレビ放送は見たくもなく、侍ジャパンが華々しく打ち上げた花火に歓喜して、おかげでその時見られなかった我が君『綾瀬はるか』ちゃんの顔を深夜録画で見る・・・それでも2年前のあの日、そしてそれから続いた何週間かのあの生活を忘れることも出来ず、さりとて、我が一時の苦しみなど他者に比べればナンチャ無く、でも・・でも・・でも・・と、わけのわからぬスパイラルが頭の中を駆けめぐったりして

今日は真っ青な空、気温は昨日より10度も低いんですけどね。
そこを高速で通過する飛行物体!UFOか?! ナイナイ(笑)

こうして震災のことを取り上げる事すらためらう自分がいます。
何故か?思わぬ失言を吐きそうだからです。

震災後間違いなく変わったことに、他人との接し方、話し方、話題があると思います。
以前にも言いましたが、今我が町にはいろんな立場、生活、感情、ets.が混在しています。「そんなんは何処でもいっしょだ」とおっしゃるかもしれませんけど、その混在ぶりは震災以前とは比ではないのです。
例えば、被災者一つとってもそれは『被災者』とイッパヒトカラゲで表現される者ではありません。
単純に地元の被災者と他地区の被災者(原発被災者ですが・・・いや被害者か?)さらには、地元被災者でも津波被災者と地震被災者、あるいは中途半端に影響を受けている原発被害者、私のように一時途中退場した被災者・・・ともかく複雑に入り乱れた状況です。

それに加え、復興工事関係者、原発事故に携わる工事関係者・・・・・
ともかく震災で生じたありとあらゆる立場の人たちが混在しています。そこには対立軸が何方向にも存在するような警戒感があり、ふだんの生活の中での話題はもちろん、飲み屋で話す話題ですら警戒を保って行わなくちゃイケンのですよ。
これって、みなさんが思う以上に異常な状況なんです。(シャレじゃありませんよ)

震災直後は「みんなが被災者、同じ仲間じゃないか」みたいな気運が頂点にあり、いらぬ事を考える時間も余裕もなかったんです、それが言っちゃなんですけど、2年も過ぎるといやな余裕(本当の意味での余裕じゃありませんよ)が出てくるんですって、

他人との接し方、話し方、話題だけでなく、精神的格差、経済的格差、等々、すぐ身近に感じてしまう
みんなあまり顔には出しませんがそれぞれに苛立ちを抱えています。

お~~と、愚痴ってしまいましたぁ、まっそれでも一筋の希望があると信じ前へ進むしかありませんね、愚痴からは何も生まれません。
ともかく、鎮魂の日を迎え、もう一度「みんなが被災者、同じ仲間じゃないか」の気運が高まればいいなと思うバブ君でありましたとさ

てなことで、侍ジャパンの大花火に大喜びしながら食べた『料理当番、本日の一品』は、こちらです。

Mさんの店のアルバイトSちゃんが、「バブさん、もらって下さい」「いやいや、さすがに自分の娘のような歳の君をいただくわけには・・・・」って、もちろん違いますよ、彼女がくれたのは彼女の本職先でみんなに配ったというそこの商品、酢味噌であります。それを使ってこんなんを作ってみましたが、じゃっかん私には甘みが強かったように思えました。

こちらは揚げ物、じつはねメインは下の茄子の挟み揚げだったんですが、生地が余ったので、コーンとマメ、それに玉葱とチーズをマヨネーズで和えてかき揚げのように揚げてみました。
「こりゃ、おかずにはなんねぇけどうめぇわ」
との評をいただきました。

さて、今日の一枚ですが、バディ・デフランコです。

ことモダン以降ジャズ界での花形管楽器といえば、やはりトランペット、サックスということになるんでありましょうが、モダン以前を見ると「サックスなんて屁のカッパ」クラリネットこそが木管の雄でありました。
それがどうして消えていってしまったのか?
これは大物が去った後にフッと訪れる空白期(?)と、ジャズの大きな変換期が重なった故?つまりスイング王ベニー・グッドマンのイメージをあまりにも引きずりすぎたために、モダンの変革に乗り遅れた?
まっ何でもいいんですが、あのなんとも柔らかいコロッコロ感が以降のジャズには不向きであったからなのかもしれません。同じ管楽器でもサックスのようなネットリ感はクラリネットには無いですもんね。

しかし、それでもまぁ聴くに値するモダンクラリネットはあるわけでして、このアルバムなんぞもその一つだと私は思っています。

「あらぁ、ソニー・クラークがオルガン弾いてんぜ」
との興味もございましょうが、ここは一つデフランコのクラリネットに耳を傾けていただきたい。

COOKING THE BLUES / BUDDY DeFRANCO
1955年8月26日録音
BUDDY DeFRANCO(cl) TAL FARLOW(g) SONNY CLARK(p,org) GENE WRIGHT(b) BOBBY WHITE(ds)

1.I CAN'T GET STARTED
2.COOKING THE BLUES
3.STARDUST
4.HOW ABOUT YOU
5.LITTLE GIRL BLUE
6.INDIAN SUMMER



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