JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

僕とあの女(こ)と梅干しの味

2009年09月19日 | g-i

朝晩すっかり涼しくなって?というより寒くなって、昨日なんか寒さで目が覚めてしまいました(笑)。もうすぐ彼岸、いよいよ秋本番ですね。
ところでシルバーウイーク(どうもこのネーミングが好きになれないのですが)は、みなさんどんな過ごし方をされるのでしょうか?
私はMさんのお店もありますので、自宅でゴロゴロでしょうかねぇ、一日くらいは自転車での遠出も考えてはいるのですがどうなることか。

田舎暮らしをしていると、毎日の行動はほぼ自家用車移動ばかりで、公共交通機関はもちろん他人様の車にもあまり乗る機会がありません。
そんななか、昨日久しぶりに他人様の車に乗ったのですが、あら珍し、カセットデッキがまだ現役で活躍しておりまして、
「なに?まだカセット?」
「いいんだよ、使えるうちは使い続ける、それがオレのポリシーなんだから」
「ほほ~~~」

とりあえずプレイボタンを押してみると、流れてきたのはポール・サイモン『僕のコダクローム』であります。
「あらイガイ、キャンディーズかなんかが聴こえてくるのかと思ったら・・・」
「バカ言ってんじゃないよ、オレは洋楽派だよ。」
「っても、年代物には変わりないけどねってか、ハハハハ・・・・・おい、まさか三十ウン年も前に録音したテープじゃねぇだろうなぁ?」
「違うよ、ほら、ダッシュボードにケースが入ってんだろ」
「ん?どれどれ・・・・・」
なんとビックリ『PAUL SIMON / NEGOTIATIONS AND LOVE SONGS』という、ほら、オムニバス盤の、しかもカセット・テープで販売されたものだったのです。
「えっ?!これっていつ買ったヤツ?10年前?いやいや、そんなわけないよな、20年前?」
「う~~ん、30年は経ってないと思うよ。ほら、サイモンとガーファンクルが来日したジャン、思い出したようにまた聴きだしたの」
「どひゃぁ、いやぁ、あんたは偉い!よくもまぁ伸びもせずに今まで聴き続けたよ、ほんと尊敬しちゃう」

入っている曲名を見ると・・・・・懐かしいですねぇ
「あっ!『僕とフリオと校庭で』も入ってんじゃん、オレさぁ、ファーストキスを経験した夜に聴いたんだよこれ・・・・・」
突然思い出しました。いくつとは言いませんが、ファーストキスを済ませた夜、たしかに『僕とフリオと校庭で』がラジオかなんかから流れてきたんです。
「これ聴こうこれ」
あはは、そこはCDでなくカセットテープ、地道に曲が出るのを待っていたのですが、なんと乗車時間が短くて『僕とフリオと校庭で』に行き着く前に車を降りることになってしまいました。
「残念だなぁ・・・」
「なんだよ、そんなに聴きたかったら、テープ持っていくか?」
「いい、家に帰ってレコード聴くから」
「・・・・なんじゃそりゃ」

けっきょく、今、アルバム『PAUL SIMON』を聴いています。彼にプレゼントするためにカセットテープに録音しながらね。(笑)
CDに落とすより時間がかからなくて・・・レコードを聴きながら録音するにはテープのほうが手間いらずですよね。(笑)
待望の『僕とフリオと校庭で』を聴きましたよ。
「あ~~甘酸っぱい思い出が・・・・・・あっ違ったさっき食べた梅干しの味だ」
って、ダメだこりゃ。

さて、今日の一枚は、レッド・ガーランドです。

ガーランドというと、このアルバムの二ヶ月後に録音された「GROOVY」をはじめ、トリオ+管、あるいはトリオによる、歌心溢れるバリバリハードバップってぇのが定番というか魅力なんでありますが、管ではなくギター相手ってぇのは「こりゃ珍し」だと思います。(「RED GARLAND REVISITED!」やガーランドの歌声が聴ける「SO LONG BLUES」でケニー・バレルとはやってますけどね。)

おそらくはオリンキューブの仕掛けでしょうかねぇ、リヴァーサイドに何枚かのアルバムを持つレス・スパンとジャズランドと契約をして間もないガーランドをぶつけたわけですが、どうでしょう?バレルとの共演と比べるとガーランドがいくぶん手を抜いているように感じてしまうのは私だけでしょうか?いやいや、それはスパンに対して「ウエスもどき」という偏見を植え付けさせられたがゆえのことかもしれません。私的には「WHERE ARE YOU ?」や「THE VERY THOUGHT OF YOU」で聴かせてくれるスパンのフルートに興味を持つ一枚でもあります。

そんな偏見を無視すれば(誰もそんなこと思ってないかもしれませんが。笑)スパンのギターが悪いわけでもなく、この頃のガーランドになんの文句がありましょうか。
特にB面はいいんでないでしょうかねぇ、いろいろ言ったわりには好きなアルバムです。

SOLAR / RED GARLAND
1962年1月30日録音
RED GARLAND(p) LES SPANN(g,fl) SAM JONES(b) FRANK GANT(ds)

1.SOPHISTICATED SWING
2.SOLAR
3.WHERE ARE YOU ?
4.MARIE'S DELIGHT
5.THIS CAN'T BE LOVE
6.THE VERY THOUGHT OF YOU
7.BLUES FOR 'NEWS
8.I JUST CAN'T SEE FOR LOOKING



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4 コメント

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Unknown (coffee winds)
2009-09-19 11:49:17
おはようございます。
初めておじゃまいたします。

当店のBGMも秋になって「RED GARLAND」のアルバムがかかることが多くなりました。
店内の飾りも「GROOVY」になり、秋らしい色合いになりました。
ガーランドタッチのピアノもふっと秋を感じさせます。
また、おじゃまします。
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Coffee Windsさん (バブ)
2009-09-21 00:12:14
ご訪問、そしてコメントありがとうございます。
HPを覗かしていただいてビックリ、なんと松伏でカフェをやっておられるのですね。
というのも
じつは我が娘は、私の元を離れ(シクシク)、今年の春まで県立松伏高校の音楽科に通っておったんですよ。

いつだったか、娘の演奏時間よりかなり早く現地に着いてしまって、新越谷の駅前をどう時間を潰したものかとフラフラしていたことがありました。あの時「Coffee Winds」を知っていればなぁ・・・・

よろしければ、また遊びにいらして下さいね。

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Unknown (Coffee Winds)
2009-09-21 19:03:14
こんばんは♪

娘さんが、松伏高校に通っておられたとは・・・何かのご縁ですね(*^_^*)
松伏高校の音楽科は優秀でいつもどこかの大会でいい成績をおさめています。
町の自慢です。
時々、「エローラ」というホールで演奏活動をいて、よく聴きにいきました。

また、おじゃまします(^^♪
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Coffee Windsさん (バブ)
2009-09-25 18:15:41
そうですか「エローラ」に聴きに行っていただけましたか・・・・
嬉しいです。
ひょっとして我が娘の演奏もお聴きいただいたかもしれませんね。

私は、彼女が3年生になるまで演奏鑑賞に許可がおりなかったもので(笑)、3年生になってやっと独奏、ブラスバンド等々の演奏を「エローラ」で聴くことが出来ました。

これからも松伏高校の音楽科を応援してあげてください。
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