最近やたらとコンビニには『○○の日』ってな表示が増えたように感じます。(もちろんMさんのお店もですけど)ほとんどが月日からの語呂合わせみたいなもんばっかりなんですが、かなりムリクリなところがありますよね。
「かあちゃん、毎月17日は何の日か知ってるかい?」
今朝、珈琲を飲んでいると母が賞味期限が近いからと無理矢理お盆用のお供えもののお菓子を私に勧めてきたので、朝から甘い物なんてとんでもない私はそんなことで話をそらしました。
毎月17日は『いなりの日』なんでありますが、「17」が「イーナ」で「いなり」って、いなり寿司の材料メーカーがこれまたムリクリな語呂合わせで作った日です。
「そういやぁさぁ、かあちゃんって昔っからお稲荷さんはあんま作ったことなかったよねぇ」
例えば、運動会や遠足、お花見に紅葉狩り、海水浴に川遊び、ときおりいなり寿司が顔を出しても良さそうなものですが、母の手作りいなり寿司の記憶が私にはほとんどありません。
「なんで?」
「う~~~ん、かあちゃんもあんまり好きじゃないし、とうちゃんも好きじゃなかったから」
まっ、おおむね予想どおりの回答でありました。
ところが、不思議なことがもう一つありまして、そんな家庭で育った私が、甘い物苦手な私が、なぜかいなり寿司だけはときおり食べたくなるんであります。
「はて?オレはいつこの味を覚えたんだろう?」
時は天保の大飢饉の頃と申しますから1830年代でありましょうか、愛知県は豊川稲荷の門前町でいなり寿司は考案されたのだとか、
そもそも狐が油揚げを好むなんてぇことはありもしないわけですけど、昔、狐を捕まえるための餌に鼠の油揚げを使っていたんだそうで(これもどうかと思うけど)これが転じて豆腐の油揚げが狐の好物てなことになったんだそうでありますね。(フムフム)
そもそもお稲荷さんが狐の神様ってぇのもいいかげんで、御食津神(みけつかみ)ってぇ神様がおられて、これが三狐神(みけつかみ)に変じて狐になっちゃったという、以前お話した金比羅様にしてもそうですけど日本の神様ってぇのはその地その地にその時その時に応じた変化を遂げる柔軟性が持ち味なんでありましょう。
おっと脱線、だからどうして私がいなり寿司を食べるようになったかですよ。
「好きな女の子が作ってくれた思い出の味」ってな理由だと分かりやすいんですが・・・・・・・・・・思い当たりませんねぇ、愚妻にすでに味の付いている市販の油揚げでいなり寿司を作って食べさせられたのは記憶にあるんですがねぇ
う~~~~ん・・・・・・
あっ!たぶんですよたぶん、うどん屋かなんかでいなり寿司をいっしょに出す店なんてありませんでしたっけ?
いやいやまてよ、そうじゃなくて、おにぎり屋さん、ほらその場で握ってすぐ出すお店じゃなくて、ガラス張りのケースに何種類かのおにぎりが並んでいて、団子やぼた餅なんかもいっしょにあるような、そんなお店にたしかいなり寿司も並んでいたような・・・・
いずれにしても、子供の頃ではなく学生時代に食べたいなり寿司がよほど美味かったんでしょうねぇ、あまりにも子供っぽくておおっぴらには言えませんが、私は父や母とは違いいなり寿司が好きです。(笑)
明日は久しぶりにMさんのお店でいなり寿司を仕入れてこようかなぁ、それともこんどの日曜日に手作りでもしましょうかね。
さて、今日の一枚は、ハービー・マンです。
マンがアメリカ文化使節団の一員として南米ツアーに参加したのが1961年、この時にボサノバに魅了してこのアルバムを録音したってな話は有名ですよね。
それにしても猫も杓子もジャズメンがボサノバに手を染めるきっかけとなったれいのカーネギーホールでのボサノバ・コンサートよりも先に、あの「GETZ / GILBERTO」より2年も前に、ボサノバに目覚めたマンは先見の明があったんでしょうかぇ?
ただ、どうしてもサックスとフルートの違いか「GETZ / GILBERTO」ほどの説得力がなかったのかもしれません。
そのぶんじつに都会的な雰囲気を感じるのは私だけでしょうか。
BRAZIL, BOSA NOVA & BLUES / HERBIE MANN
1961年,1962年録音
HERBIE MANN(fl) HAYGOOD HARDY(vib) DAVE PIKE(marimba) BILLY BEAN(g) BILL SALTER(b) WILLIE BOBO(ds) CARLOS "PATATO" VALDEZ(conga) JOSE DE PAULA(tambourine) CARMEN COSTA (maracas)
1.BRAZIL
2.COPACABANA
3.MINHA SAUDADE
4.B.N. BLUES
5.ONE NOTE SAMBA
6.ME FAZ RECORAR
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