JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

身近にジャズが聴こえる街

2010年06月29日 | a-c

今日は昨日に比べ気温が低く、とても過ごしやすい一日だったように思います。突然の発熱で仕事を休んでいるT君も、ゆっくり身体を休めることが出来たでしょう。(突然の発熱って子供扱いかい!笑)

我が家の郵便受けにはDMと請求書しか入らないと言っていた先から、なんと二日続けてそれ以外の郵便物が届きました。(正確には間に日曜日を挟んでいますから、連続ではないんですけどね。)

昨日届いたのは、新潟『JAZZY SPACE CATS HOUSE』の花村圭さんからの封書です。
ご丁寧に、7月17,18日に新潟市街地で開催される『第16回 新潟ジャズストリート』の情報をパンフと共に送って下さったのです。

2003年1月22日にスタートした同イベントは、以降冬と夏の年二回欠かさずに続けてこられた、市街地全域を巻き込んだジャズイベントです。
同イベントの中心的存在でもある老舗ジャズ喫茶『SWAN』(以前、音楽著作権問題でチラッと名前を出させていただいた)のHPを拝見させていただくと、

「2003年1月22日 市内10店舗が集まり実行委員会を立ち上げ、地元ジャズメンと愛好家の協力を得て「第1回新潟ジャズストリート」は開催されました。ジャズ音楽の振興とジャズの街新潟を夢見ての事でした。資金は0。数店が赤字の場合負担すると決め、バンドの面々にも報酬の保証はない事を了承してもらいました。
料金は共通チケット1000円・各店500円均一料金の飲み物を用意しました。驚いたことに雪の新潟の繁華街を、チケットを手に大勢の人達が行き来したのです。野外ストリートでの演奏は不可能と思っていたところ、有志ジャズメンから是非やりたいとの申し出があり、悪天候の中、報酬なしで演奏しました。マスコミの報道・協力も得て私達は思い掛けない成功を収めたのです。出演ミュージシャン総数60名。チケット売上716枚。経費を差し引きミュージシャンに均等割しました。ストリートミュージシャンは申し出どおり無報酬でした。」

と、あります。
イベントに伴う音楽著作権等々の問題も含め、立ち上げの想いと苦労が伝わってきます。
これは想像ですが、雑誌『ジャズ批評』に係わってこられた花村さんが、新潟に居を構えられたのもこういった情熱に絆されての事ではなかったのでしょうか。

「地元地域の熱い想いを込めたジャズイベント」このスタンスが素敵ですよね。こういった手作りのイベントは、それはもう大変な苦労をスタッフが強いられ、それだからこその暖かみがあって底力があるものだと、昔ちっぽけな地域コンサートのスタッフ経験がある私としては思うのであります。

それにしても、以前花村さんのお店『JAZZY SPACE CATS HOURE』を紹介させていただいた時も言ったことですが、新潟に於けるJAZZ関係のお店の連携というのは素晴らしいものがありますねぇ、私が思い描く「もっと身近にジャズが聴こえる街」が、そこにはあるのかもしれません。
となれば、ぜひとも行ってみたい
・・・・・・・・けれど、我が仕事を考えるに今年は難しい状況です。


クリックすると大きな画面で見られます。

花村さん、わざわざパンフレットまで送っていただきながら、お伺い出来ない私をお許し下さい。でも、来年のイベントにはなんとしてもはせ参じようと心に決めています。(冬はちょっと難しいので)
じつに勝手なお願いですが、来年の日程が決まりましたら、早めにお知らせいただくと嬉しいのですが・・・・・・

ともかく、伺う事がかなわぬ私はほっておいて、ぜひともみなさん、7月17,18日には『ジャズの街 新潟』へ、お出掛けになる事を強くお勧めします。
詳しい内容は、オフィシャルHPを開設されておりますので、リンクさせていただきます。下のパンフレット写真をプチッとなさってみて下さいね。


クリックするとオフィシャルHPへジャンプします。

さて、今日の一枚は、新潟に行けない悔しさを込めて、ジョン・コルトレーンです。(って、なんのこっちゃ)

プロデューサーのノーマン・グランツが所有していたテープからの未発表シリーズの一枚、1962年JATPのヨーロッパ・ツアーでのライブ演奏です。
と、いかにも今日始めて紹介するかのように書いておりますが、じつは以前『LIVE TRANE  THE EUROPEAN TOURS』という7枚組CDで、すでに紹介済みの音源です。

てなことで、ここは一つ
プロデューサーのノーマン・グランツの未発表シリーズについてお話ししようかと、
ノーマン・グランツといえば、ご存じJATP(Jazz At The Philharmonic)の仕掛け人であり、それをきっかけに、マーキュリーのプロデューサー、そして自ら立ち上げた、クケフ→ノーグラン→ヴァーブのオーナー兼プロデューサーと経歴を重ねた名プロデューサーであります。
そんなグランツも、60年代に入ると権利をMGMに売り払い、スイスで優雅な暮らしを続けながら、エラ・フィッツジェラルド、オスカー・ピーターソンのマネージメントを行い、ピカソの絵画集めに没頭するという、なんとも大橋巨泉的羨ましい日々をおくっていたわけです。(巨泉さん、ごめんなさい)
ところが、やっぱりレコード作りに未練があったのでしょうね、1972年にまたしてもレーベルを立ち上げます。パブロ・ピカソから名を取ったパブロであります。

新人から育て上げたエラやピーターソンばかりでなく、JATPでは多くのジャズメンがグランツにはお世話になっているわけで、パブロの新譜には豪華メンバーが名を連ねます。ただし、それは70年代の最先端とはほど遠いものだったわけですね・・・・・
人間何が幸いするかわかりません。このちょっとばかり時代遅れだったのが逆に良かったんでありまして、つまり、電化だの、クロスオーバーだの、フュージョンだの、私も含めそんな当時の最先端ばかりが良いという人ばかりじゃなかったんであります。ここに、パブロは受け入れられました。
さらには、JATP等々で個人的に保有していた音源の放出も始まりました。これがノーマン・グランツの未発表シリーズです。

コルトレーンに関してもずいぶんと出ましたよねぇ、とうぜん未発表物だけにトレーン信者は触手が動くわけでして・・・・・それがア~タ、『LIVE TRANE  THE EUROPEAN TOURS』って、しかもそこにも未発表音源がさらに入ってる・・・シドイ。(笑)

今思うと「『LIVE TRANE  THE EUROPEAN TOURS』を紹介して失敗したなぁ」なんて思ったりして「・・・・だって、それで紹介できるパブロのコルトレーンのアルバムが減っちゃったもん」(笑)

いやいや、またしても長文になってしまいました。
ということで、あえて『LIVE TRANE  THE EUROPEAN TOURS』を買う前に所有したこのアルバムを紹介する事にしました。

内容は、もちろん黄金のカルテット、しかも自由に長尺をとれるライブとなれば悪かろうはずはありません。二曲で36分21秒の演奏をじゅうぶんにお楽しみ下さい。

BY BY BLACKBIRD / JOHN COLTRANE
1962年11月19日録音
JOHN COLTRANE(ts,ss) McCOY TYNER(p) JIMMY GARRISON(b) ELVIN JONES(ds)

1.BY BY BLACKBIRD
2.TRANEING IN



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