JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

人格権 (今日はまじめか!)

2014年05月22日 | d-f

ここ二、三日の話題といえば、「チャゲ&アスカのASKAが覚醒剤所持で逮捕」「片山被告再拘留」、韓国では「宗教施設に強制調査」等々ございますが、
やはり福島県人としては、昨日の「大飯原発再稼働差し止め判決」、これを話題とせずして何を話題とする、てな感じでしょうか。

みなさんは『大飯原発運転差止請求事件判決要旨』なるものをお読みになりましたでしょうかねぇ?いわゆる判決文でありますが、
ネットでも見られますんで是非一読あればと思います。

原発の再稼働問題については、そりゃ賛否ございましょう。
しかし、今回の要旨を読むと、(裁判所の文章としてはじつに分かりやすく、私みたいなアホでも理解できるくらいでした。)じつに真っ当で説得力のあるものではなかったかと、私は感じました。
「生存を基礎とする人格権が公法、私法を問わず、すべての法分野において、最高の価値を持つ」
そして、生命を守り生活を維持するという根幹に基づくものが人格権であり、経済的損失やましてコストの低減などと比較するべきものでもないといった解釈は、じつに賛同できるものだと感じたのです。

福島の現状をご覧なさいな、「万が一にも事故は起きない」と豪語した福島第一原発が、その「万が一」に遭遇したら、あれよあれよとあのザマですわ。
「万が一にも事故は起きない」の中身は、「万が一だと事故にはなるかな?」っちゅう笑い話にもならん話だったという・・・・

そして、あれから3年、いまだ帰還できずにいる住民は、先の見えない避難生活を送り、人情としてこれを受け入れた住民との軋轢も表面化し、その壁はあの大津波をも防げるんじゃないかってくらい高くそびえ立っています。
目に見えない被害は補償を受けている者、受けていない者問わず、多方面にあることは間違いありません。

肝心の原発本体も、まぁちょろちょろちょろちょろ、問題が出るわ。将来的に人材すら確保できないんじゃないかなんて言われてますしね。
いまだ廃炉へ向けての半歩すら進まず、前段階の汚染水処理だけで右往左往、昨日から地下水の海への放出が始まりました。
「東電も国も基準値よりさらに低い基準値を設定して放出する」
こんなん、正直に言いましょうか、誰も信じちゃおりません。信じちゃ無いけど、許すしか方法がないという現状。
汚染水の浄化装置、アルプスだかヘルペスだかマッターホルンだか知りませんけど、まともに動いたためしがない。(三機ありますが、先日全て止まりました。)
凍土壁?これだってどうだか

健康問題?
「小学生が表で運動できない結果、肥満率がワースト・・」
てなニュースもありましたが
低線量被爆についてだって、ちょっと前に県から『県民健康管理ファイル』なる物が送られてきましてね。

「県をあげて県民の健康を守っていきますよ」という意気込みなんでしょうが、裏を返せば
「低線量の放射能が引き起こす健康被害が、じつは全く分かっちゃいないので、こんなもんで長~~い時間をかけ調査するしか手がないんですわ」
って、言われているような・・・

風評被害?
そりゃ酷いですよ。農・蓄・水産物はもとより、観光その他諸々、人的差別だって間違いなくあると思いますしね。
「自分たちはきちんと自分たちの手で検査をし、安全だと分かったものを出荷してるんですよ。だからへたすりゃ全国一安全な物なんですからどうぞ食べてください。」
そうなんですよ。
だけどねぇ、大本の『東電』や『国』を私たちが信じられないように、『福島への不信』はぬぐえんのですわねぇ・・きっと

まっ、ともかく「万が一」は必ずあるんです。逆に「絶対」は無い。これだけは確かだと思います。
現状、福島県民の人格権は間違いなく侵害されましたし、これからもされ続けるでしょう。
かの漫画『おいしんぼ』の云々、そして今回の「大飯原発再稼働差し止め判決」、もう一度いろんな尺度で福島の現状を考えてみてはいただけないでしょうか?
興味を持って議論いただければと思います。

「原告らのうち、大飯原発から250キロメートル圏内に住居する者は、本件原発の運転によって直接的にその人格権が侵害される具体的な危険があると認められるから、これらの原告らの請求を認容すべきである。」
と、『大飯原発運転差止請求事件判決要旨』は結論づけております。

さて、今日の一枚は、ドン・フリードマンでござんす。

フリードマンというとどうしても「CIRCLE WALTZ」とこうなるわけですが、そうですねぇ、このアルバム、特にB面なんか聴いちゃうと、そのイメージはもろくも崩れ去るかもしれません。
評価は分かれるでしょうが、私はやっぱり「A面がエエ」ですかねぇ
つまり私も万人同様「CIRCLE WALTZはエエ派」なんでございましょう。

ゾラーが難解なのか、フリードマンが難解になろうとしているのか、それは定かではありませんが、私にはやっぱり難解であります。
フリードマンは何処へ進もうとしたのか?あなたには分かりますか?

METAMORPHOSIS / DON FRIEDMAN

1966年2月22日録音
DON FRIEDMAN(p) ATTILA ZOLLER(g) RICHARD DAVIS(b) JOE CHAMBERS(ds)

1.WAKIN' UP
2.SPRING SIGN
3.DRIVE
4.EXTENSION
5.TROUBADOURS GROOVEDOUR
6.DREAM BELLS



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