JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

休日を返せ~~!

2007年02月04日 | d-f

立春だというのに、晴れていても風の冷たい一日でありました。いつものように趣味部屋の掃除と買い物に付き合ったら、午前中があっという間に終わってしまいました。

午後からは散歩して本屋にでも行って・・・・・・だめでした。
「今日こそ、頼んでおいた庭仕事やっちゃってよ」
何故に私はときに料理人、ときに庭師にまでならねばいけないのでありましょうか?
「しょうがないでしょ、庭師頼むほどの庭でもないし、頼もうにもお金もないじゃないの」
「・・・・・・・」

ともかくは、頼まれた庭仕事をこなし、夕食の支度まで一休みと、セコセコ珈琲をたて趣味部屋に。
「BOOKER LITTLE」「THE BLUES AND THE ABSTRACT / OLIVER NELSON」「DADDY PLAYS THE HORN / DEXTER GORDON」と立て続けに聴き、
「さて、久しぶりにマイルスでも聴いてみようかなぁ~~~」
すると
「漬けかなんか仕込んどくんじゃなかったの!」

そうでした。3パック980円という『鮮魚お買い得』にビンチョウ・マグロの柵があったので、「このままじゃ不味そうだから、漬けにでもしようか」と言って買ってきてしまっていたのでした。
「え~ん、せっかくのお休みにゆっくりレコードも聴かせてもらえないの?」
表面をサッと炙って冷水にとって醤油漬け・・・
「まぁ、そのまま食べるよりは旨いだろう、よし漬かるまでの小一時間、俺は横になるぞ!」
すると今度は母が
「○○、ノコギリとはさみ出しっぱなしだよ。あっそれから片付けるついでに、母ちゃんの部屋のヒーターに灯油入れといて」
(「くっそう!出しっぱなしじゃなくて、洗って乾かしといたんでしょうが。そんくらい片付けてくれればいいのに・・・灯油だって電動なんだから自分でやりぁいいっしょ」)

とほほほ、けっきょくそれが終わったら、夕食の準備時間になってしまいました。
「ねえねえ、来週あたり、どっか泊まりがけで遊びに行ってくれば?」
休日のはずの今日一日は、いったい何だったのでしょうか?
「俺の休日を返せ~~~~~~!」

そんなわけで出来たのが、この漬け丼です。

さて、今日の一枚は、久しぶりに聴いてみようかと一度は取り出したマイルスです。
コルトレーンが抜けたあと、しばし停滞ともいえる時期を過ごしたマイルス、彼に再び光明を与えたのは、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムス、三人のリズム・セッションでした。

60年代に入って、マイルスは新たなグループ結成を行います。まずはコルトレーンの推奨でテナー・サックスのジョージ・コールマンを、そしてコールマン推奨のフランク・ストロジャー(as)、ハロルド・メイバーン(p)を、ベースにはポール・チェンバースが推奨したロン・カーターを、ドラムスには希望したトニー・ウィリアムスがジャキー・マクリーンとの仕事が残っていたためにこれを断念、ウエスト・コーストでの仕事が控えていたこともあり、ロサンゼルス在住のフランク・バトラーを起用することになります。
ところが、ストロジャーとメイバーンは、どうにもマイルスには合わなかったのか、すぐに離脱、ピアノはウエスト・コーストで活躍していたヴィクター・フェルドマンを起用しました。
そこで録音したのがこのアルバムのA面3曲ということになります。
ウエスト・コーストからニューヨークに戻ったマイルスは、フェルドマンに帯同を求めますが断られ、新たにハービー・ハンコックを起用、マックリーンの元を離れたウイリアムスも加わり、ここに後に新黄金のクインテットを支えるリズム・セッションが完成したのです。
そこで録音をしたのがB面3曲となります。

どうでしょう?A面とB面、聞き比べて、あなたはどんな感想をお持ちでしょうか?
私は、新黄金のクインテット以降のマイルスを得意としません。この3人のリズム・セッションもそれぞれの卓越したテクニックには感服するばかりですが、好みでいえば・・・・、ひょっとしたらピアノに関してはフェルドマンのほうが、私は好きかもしれません。
他の評をみると、B面のマイルスとリズム・セッションはすでに完璧なものを感じる等のものが多いわけですが、その後のマイルスを良しとしない私には、イメージが湧かないのです。

ともかく、この録音のあと、ライブ録音を続けたマイルスは、ウエイン・ショーターを迎え、新たな挑戦へ向かうこととなります。

SEVEN STEPS TO HEAVEN / MILES DAVIS
1963年4月16日, 5月14日録音
MILES DAVIS(tp)
VICTOR FELDMAN(p) RON CARTER(b) FRANK BUTLER(ds) [1-3]
GEORGE COLEMAN(ts) HERBIE HANCOCK(p) RON CARTER(b) TONY WILUAMS(ds) [4-6]
1.BASIN STREET BLUES
2.SEVEN STEOS TO HEAVEN
3.I FALL IN LOVE TOO EASILY
4.SO NEAR, SO FAR
5.BABY WON'T YOU PLEASE COME HOME
6.JOSHUA



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