JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

私は大ボケこれは木瓜

2009年10月13日 | d-f

今日は、朝方曇っていた空も、いつの間にか青空に変わり、秋晴れ秋晴れ、陽射しが暑いほどの一日でした。

昨晩帰宅したのは夜中の12時過ぎ、そ~~っと玄関のドアを開けると
ものも言わぬ鬼が仁王立ち・・・・
てなことはありません。だって遊んでいたわけじゃなく、Mさんのお店の帰りですから、まっ、飲んで帰っても最近は怒られることもとんと無くなってはしまいましたけどね。(笑)

おっと、話が飛びました。
ドアを開けると、プ~~ンとなにやら良い香りが漂ってきました。

原因はこれ、そう木瓜の実です。
いやぁ季節ですねぇ
今朝「あれ、うちの木瓜?」と母に訊くと
「ちがうちがう、昨日、××さんからもらったんだ。いい匂いだったべ。うちのなんかはぜんぜんダメ、でっかくなんねぇうちに全部落ちちゃうんだよなぁ・・・なんでだろな?家主がボケてっからか。」
まぁ、それが母のボケのせいかどうかは知りませんが、
木瓜の名の由来は、この瓜に似た実にあるわけで、木になる瓜だから「木瓜」、呼び名も「もっけ」(「ぼっくわ」)、「もけ」、「ぼけ」になったんだそうでありますから、そのボケとはまったく関係は無いわけでして、(あたりまえだろ)

瓜売りが瓜売りに来て瓜売り残し、売り売り帰る瓜売りの声

って、これはもちろん木瓜のことじゃありませんよ。ただ、瓜の字を見て、ついつい口に出てしまった早口言葉であります。
同じようなんで、秋らしいっていえば

菊 栗 菊 栗 三菊栗 あわせて 菊 栗 六菊栗

なんてぇのもありましたね。
それから

のら如来のら如来 三のら如来に六のら如来
上方僧書写山、社僧の僧命代、今日の奏者は、書写じゃぞ、書写じゃぞ
笑わば笑え わらわは笑われる謂れはないわい
お綾や親にお謝りなさい
赤巻紙、黄巻紙、青巻紙に長巻紙
カエルぴょこぴょこ三ひょこぴょこ、あわせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ
わしが山に鷲がいて、わしの鉄砲で鷲を撃ったら、鷲がビックリして、わしもビックリした
 ・・・・・あはは、なにしろ高校時代、放送部だったもんで(笑)

あれ?なんの話でしたっけ?
まっいいや、玄関に置かれた木瓜の香りから、何故か早口言葉を連呼した大ボケのバブ君でありましたとさ。

さて、今日の一枚は、ビル・エバンスです。
といっても、すでに紹介済みといえば、紹介済みのアルバムを、CDで再度紹介するてな感じですかね。
「エバンスを聴くならこれ!」と、必ず口にするのが「WALTZ FOR DEBBY」ですよね。それと同日録音の「SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD」この二枚があれば、今日のこのCDなど必要ない物かもしれないんです。というのは、「WALTZ FOR DEBBY」「SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD」に収録された1961年6月25日のライブを、あらためて3枚のCDボックスとして発売したのが今日のこれだからです。

そもそも、アルバムたる物は、その録音時間や演奏内容、そして、効果的な曲順を考慮しながら編集されるものです。つまり、この時のアルバム化においては、プロデューサー、オリン・キープニュースの腕もアルバムの味の一つということなのです。
今日のこれはそんなことを全く無視しして、「当日のセッションを、時系列に従ってハバーっと3枚のCDに収めちゃった」という代物です。

このてのCDボックスはどうなんですかねぇ?
「そうそう売れるもんじゃない」と私は思うんです。つまり、初めてくらいにエバンスを聴くという人にはとうぜん前者の二枚のアルバムをお薦めしますし、されとて、その二枚を聴き込んでいる人が、このCDボックスということになると・・・よほど好きじゃないとねぇ
じゃあ、おまえはなんなんだって言われると・・・よほど好きなんですけどね。(笑)

長い前置きでした。
この日、エバンス・トリオは、ヴィレッジ・ヴァンガードにおいて、Afternoonに2セット、Evening 3セット、計5セットのステージをこなしました。
途中、ブレーカーは落ちるは、酔っぱらいが「もう一回やれ!」って叫ぶは、いかにもライブらしい雰囲気は、このCDならではの楽しみです。
それと、従来のアルバムをCD化するときに、オマケみたいな形で別テイクが収められているものと違い、前後の曲目、やり取り、客の数や雰囲気等を知る(音が良くなっているからでしょうか、客の会話やグラス等の音で察しが付くんですよね。)ことで、テイクの違いの意味がなんとなく分かるような気がして、それもこのCDの良さかな。

その5セット23テイク(内2セット一曲目「MY MAN'S GONE NOW」は未収録)の中から、キープニュースはどのテイクを選んだのか?どうしてそのテイクだったのか、そして、自分がプロデュースするとすれば・・・・・
あはは、こうなるとマニアック過ぎますよね。
つまり、このCDボックスはマニアック向けアイテムということなんでしょう。

ともかく、そんなマニアックな方で、まだ未聴の方がいらっしゃいましたら、秋の夜長に通しで楽しんでみてはいかがでしょうか。

THE COMPLETE LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD 1961 / BILL EVANS
1961年6月25日録音
BILL EVANS(p) SCOTT LAFARO(b) PAUL MOTIAN(ds)

DISC 1
Afternoon Set 1
1.spoken introduction
2.GLORIA'S STEP
3.ALICE IN WONDERLAND
4.MY FOOLISH HEART
5.ALL OF YOU
6.announcement and intermission
Afternoon Set 2
7.MY ROMANCE
8.SOME OTHER TIME
9.SOLAR

DISC 2
Evening Set 1
1.GLORIA'S STEP
2.MY MAN'S GONE NOW
3.ALL OF YOU
4.DETOUR AHEAD
Evening Set 2
5.discussing repertoire
6.WALTZ FOR DEBBY
7.ALICE IN WONDERLAND
8.PORGY (I LOVES YOU, PORGY)
9.MY ROMANCE
10.MILESTONES

DISC 3
※Evening Set 3
1.DETOUR AHEAD
2.GLORIA'S STEP
3.WALTZ FOR DEBBY
4.ALL OF YOU
5.JADE VISIONS
6.JADE VISIONS
7. ...a few final bars



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