昨日は休みを取って、母を伴い郡山市まで行ってきました。
というのも、亡くなった父の同僚であり、息子さんが私の中学の同級でもあるというお宅の、母と同い歳の奥様が亡くなられたからです。
高校時代、私が下宿生活であることを心配してお宅に招いていただいたり、息子さんとギターかき鳴らしステージに立つという暴挙まで行なわせていただいたという、ご恩あるお宅ですので、私も焼香にうかがったのでした。
直接の死因はそれではなかったものの、奥様は8年前に難病である『パーキンソン病』を発病され、以降、病気と闘いながら生活をされてきました。
お亡くなりになったときの体重は30キロまで激ヤセされたそうで、夕ご飯を作って食べさせていただいた頃のちょっとポッチャリとした面影は全く無く、その闘病生活の辛さをかいま見た思いでした。
「いちばんかわいそうだったのは、大好きだったフラダンスができなくなった時だったかな」
と、お話下さった御主人も、そもそも大きな方ではありませんが、さらに一回り小さくなられたような、そうとう気落ちされているんですね。でも、頼もしい息子さんご夫婦も、お孫さんもいらっしゃますから、早く元気を取り戻して奥様の分も長生きしていただきたいと思います。
あらためて、ご冥福をお祈りするとともに、世界中で難病と闘われている多くの方々にエールをおくりたいと思います。
てなことで、焼香を済ませた後、不謹慎かとも思ったのですけど、母も同い歳の死に、いくぶんかふさいでいるようにも思えたので、
「かあちゃん、せっかく郡山まで来たから、どっかまわってく?」
開成山公園を一回り歩いてきました。
小さなバラ園には大小様々なバラが咲いていて、母も少しは和んだようです。
最後は、開成山大神宮に母の長寿を祈ってまいりました。
もう少し長生きしてもらわないと困りますからね。
さて、今日の一枚は、ハンク・モブレーです。
どうにもこうにも、たま~~に「アルフレッド・ライオンがお蔵入りを決断した理由がよく分からない」といった録音があるわけでして、このアルバムなんかもその一つであります。だって、三管フロントに私なんぞニコニコしそうなリズム隊、「いったい何処が悪いってんだい!」てな演奏なんですよこれがまた(笑)
1560「HANK」、1568「HANK MOBLEY」、それにこちらもお蔵入りしたケニー・ドーハムとのセッション「HANK MOBLEY QUINTET」、そしてこのセッションと「年に4回は多いだろう」てな理由だったかでしょうか?
まっ、そんなことはさておき、ソニー・クラーク好きのジャズ・ファンは、日本には掃いて捨てるほど、とは言い過ぎかもしれませんが、ともかく多いわけでして、そんな方はこのお蔵入り録音を「聴き逃しちゃイカン!」と、私は思うんです。一曲目「POPPIN'」の最初のソロ、これを聴くだけでもそういった方は身を乗り出すのではないでしょうか。(私もですが...笑)
考えてみれば、モブレーほどハード・バップに固執したプレーヤーはいないかもしれませんよね。そしてそれがあっという間に第一線から彼を引きずり下ろした原因でもあるわけですが、変化できない不器用さはときに不幸であり、ときに魅力でもあります。
そんな不器用モブレーが、じつにリラックスして奏でるハード・バップが魅力的であるのは当然なのです。(断言!笑)
ともかく「お蔵入りのまま終わらずに良かったね。」と思える、そんな一枚です。
POPPIN' / HANK MOBLEY
1957年10月20日
HANK MOBLEY(ts) ART FARMER(tp) PEPPER ADAMS(bs) SONNY CLARK(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.POPPIN'
2.DARN THAT DREAM
3.GETTIN' INTO SOMETHING
4.TUNE UP
5.EAST OF BROOKLYN
私は須賀川に住んでいるjazz狂いです。
(残念ながら、ほぼCDですが・・)
私の母も、今年、同級生を癌で亡くし、
同じように残されたご主人の元へ
母とお線香を上げに行きました。
ガッカリされている様子まで一緒で
まるで、自分の話かと思ってしまいました。
さて、Hank Mobleyの一枚。
私は購入していない盤ですが、
Hank Mobleyの魅力は同感です。
ある日、突然、舞台から消えていくMobley。
モード、フュージョンの時代に
食えなくなって、楽器を置いてしまったんでしょうか?
最近、購入した「Hi Voltage」が
楽しみです。
返事が遅れたことをお許し下さい。
そうですか、私自身、友人が亡くなったり、先輩が亡くなったりすると(もうそういう歳になってきたということでもありますが)、ショックを受けますし、まして、母の歳になると「さらに大きなショックを受けるのだろう」との想像がつきます。
ただ、どう慰めてよいかは、難しいところですが・・・
「HI VOLTAGE」は、ブルーノート後期のアルバムですね。いわゆる「ジャズ・ロックに挑戦!」みたいな所はあったんでしょうが、「いやいやモブレーはモブレー、それ以上でもそれ以下でもない」そんなところでしょうか。