JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

体格を恨むな

2006年01月31日 | g-i

今日は珍しく休肝日にしようと、この時間まで我慢をしております。あとは風呂上がりの誘惑に負けなければ何とかなるでしょう、なると思う、大丈夫、だいじょうぶ。

私には2人の子供がおりますが、ときおり、兄弟なのにこんなにも違うのかと思うときがあります。

上は男の子で、小さいときから、きょくりょく音楽に親しませようと努力したのですが、まったく興味を持たず、しかも今どき珍しいほどの音痴。背と足だけは誰に似たのかすくすくと育ち、気が付けば小中高校とバスケをやっておりましたし、足もそこそこ速く、小学校時代は、リレーの選手を卒業まで続けておりました。

対照的に下の女の子はどうにもこうにも背が伸びず、足の速さも中の中、いかに親バカでも運動能力が高いとは言えません。
ところが、小さいときから音楽が好きで、習わせたわけでもないのに、家にあったキーボードもどきを弾き、中学にはいると迷わずブラスバンドを始めました。おもえば、小さいときに私の膝の上でいっしょにリズムを刻んでくれたのは、下の娘だったように思います。
小学生の頃、私がたまたま手伝っていたアマチュア・コンサートを見に来て
「お父さん、私いつかこれにでたい」とも言ってくれました。(あの頃は可愛かった...しくしく)

兄弟とはいえ、かくも違うものなのですね、我が子ながら最近つくづく考えさせられます。おそらく、酒も下の方が強くなりそうで心配しておりますが、

おっと、唯一共通点が.....学習能力の低さは、親ゆづりであります。

さて、何故こんな話をしだしたのか?
それは、今日の一枚に原因があります。
ジョニー・グリフィンといえば、「リトル・ジャイアント」と呼ばれ、とても小柄なテナーマンでした。お父さんはコルネット奏者、お母さんは歌手という、音楽一家に生まれたグリフィンでしたが、「テナー・サックスを吹きたいよぉ」と言っても、大きなテナーを持つのは無理だと、背が低いことが原因で、泣く泣くアルト・サックスを手にしました。

ここ、ここですよ。我が娘と重なるんですねぇ、(しくしく)
おやじがテナーを好きなことをしってかどうかは、わかりませんが、娘も本当はテナー・サックスをやりたかったらしいのです。ところがテナーを手にした瞬間に思ったそうです。「楽器を持ってるんじゃなくて、持たれてるみたい」
それで、しかたなくアルト・サックスを選びました。

話を戻しましょう、グリフィンは17歳でライオネル・ハンプトンのオーケストラに誘いを受けます。そして念願のテナーを手にするのでした。10年後、彼は小さな体で大きなテナー・サックスから「ガン・ファイター」と呼ばれるほど、凄まじい早さで吹きまくるテナーマンになっていました。

こう話したら「CHICAGO CALLING」だろう、と言われそうですが、今日はあえて「A BLOWING SESSION」にしてみました。
テナー3本、トランペット1本、4管編成で、なんとも凄い組み合わせ、しかもリズムセッションも、そうそうたる面子です。そのわりにはまとまりすぎかなぁという気もしますけど、それでも私は好きな一枚です。

A BLOWING SESSION / JOHNNY GRIFFIN
1957年4月6日録音
LEE MORGAN(tp) JOHNNY GRIFFIN(ts) JOHN COLTRANE(ts) HANK MOBLEY(ts) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) ART BLAKEY(ds)
1.THE WAY YOU LOOK TONIGHT
2.BALL BEARING
3.ALL THE THINGS YOU ARE
4.SMOKE STACK

おまけ、
我が娘が、未だにテナーに未練があるのか? 最近、会話をしてくれない私には、確かめようもありません。(えーーん、泣いちゃうぞ!)


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2 コメント

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GriffinとKelly (67camper)
2006-02-01 09:04:01
Griffin, あのちっちゃな体でくねくねと豪快な音、フレーズを連発する愛すべきテナーですね。バブさんのこのアルバムもそうですがKellyとの共演が多いですよね。確か、Chicago CallingやLittle Giant, WesのFull Houseもそうですよね。やはりこれがベストマッチですかねぇ?

クラークとやるとゆっくりした印象になってこれがまたすきなんですよ!てなわけでクラーク共演盤TBさせてくださいね。
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67camperさん (バブ)
2006-02-01 23:10:14
そうですね、私も最初に頭に浮かぶのは、

「FULL HOUSE」次が「LITTLE GIANT」といったほうが、正直なところです。



それにしても、このアルバム3人もテナーを揃えて、どうしてリーダーは、グリフィンだったのでしょうか?

コルトレーンは別として、ブルーノートであればハンク・モブレー、あるいはリー・モーガンがリーダーでも良かったような気もするのですが、
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