最近はめっきりテレビを見なくなった私ですが、唯一見続けているのはNHKの大河ドラマです。まっこれも前々からの習慣というか、朝のテレビ小説を内容にかかわらず毎シリーズ見てしまう母と同じで、ある種義務感のようなものがあって見続けているとも言えなくはありませんが。
それでも、「ワンクールに一つぐらいは見たい番組があるといいなぁ」なんて番組改編時には思うんですよ。だけどねぇ、ほら、特に今のドラマ系はワンクールで終わってしまうじゃないですか、ちょっと面白いかなぁなんて思うとすぐに終わってしまって、せめて半年ぐらいは続けてくれるとねぇ・・・・
そんな中、今回の番組改編で先週から見始めたドラマがあります。TBS系日曜夜9時からの日曜劇場『JIN-仁-』でありまして、現代から幕末の日本にタイムスリップした脳外科医・南方仁が、過去の人間の運命を変えていることを自覚しつつも、20世紀末の医療技術を用いて江戸の人々を救おうと努力するという、コミック原作のドラマです。(もちろん、私ゃコミックは読んでおりませんが)
昨晩からは、いよいよコロリ(コレラ)との闘いが始まったわけですが、そりゃもう綾瀬はるかちゃんの可愛いこと可愛いこと
・・・・・・ンンンン、ともかく、これで日曜日の午後8時から10時まで、しばしの間は私もテレビ小僧に戻れるというわけです。
幕末の江戸で流行したのがコロリ(コレラ)、今、巷で大騒ぎになっているのは新型インフルエンザでありますねぇ。今日からはいよいよ医療従事者へのワクチン投与が始まったようですが、私にまわってくるまでにはとうぶん時間がかかりそうです。
「ハクション(ズルズルズル)」
先週、Mさんのお店の女の子が
「ハナ(水)がとまんないんですよねぇ」
涙目でそう訴えるもので、早々に帰らせましたが
「おい、まさかインフルエンザじゃねぇだろうなぁ」
幸いにも、熱もたいしたこともなく、翌日にはバイトに出られたそうですから安心しました。
それにしても、ワクチン投与の優先順位というのは、じつに難しいところがありますよね。
1.医療従事者 2.妊婦、ぜんそく、糖尿病、肝硬変等持病のある人 3.1歳~小学校3年生 4.1歳未満の小児の保護者と優先接種対象者で身体上の理由から接種できない人の保護者等 5.小学校4~6年生及び中高校生、65歳以上の高齢者
計画で行くと、ここまでいくにも、少なくとも来年1月いっぱいまでかかってしまうようですが、それまでにいったい何処まで感染拡大するのやら・・・・
正直、会社勤め人が1週間から10日休んでも代わりはいくらでもいそうなものですけど、個人経営者や重要ポストにある人は死活問題にも発展しかねないわけですし、サービス業の現場従業員や受験生の問題もありますしねぇ・・・・・ともかくは予防あるのみなのでしょうか。
「ハクション!コンチクショウ!誰か噂してやがる」
一ほめられ、二そしられ、三ほれられ、四風邪をひく
アクビや咳とは違い、どうにも調整がきかないのがクシャミでありまして、故に、そこには「人間を越えた霊的存在からの兆候がある」との俗信は昔からあったんだそうですな。古くは万葉集や枕草子にも出てくるそうでありますよ。
うち鼻ひ鼻をぞひつる剣太刀身にそふ妹し思いけらしむ
ハナヒとはクシャミのことでありますから、
「今出たクシャミは、いつも床をともにするあの女(まっ通い婚の妻でしょうが)が、私を想ってのことだろうよ。」てな意味ですかね。
万葉人も、今の我々とクシャミをして言うことが同じだったってぇのは、ちと笑っちゃいますが、「クシャミは誰かにさせられている」との意識は強かったのでしょう。
それと同時に「クシャミとともに魂が吐き出されてしまう」といった考えもあったようで、クシャミの後に呪文を唱える
「ハクション!くさめくさめ」
故に、鼻ひる(ハナヒ)がクサメとなってクシャミとなった、これも一説だそうですが。
だったらクサメとは何か?
本来、ハナヒをした後に「休息万命(くそくまんみょう)急々如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)」と唱えなければいけないところを、クシャミがとまるまでいちいち唱えるのは至難の業、そのために「休息万命」だけが残り、これが「クソクミョウ」になり「クソミ」になって「クサメ」になった、これも一説。
じつは「休息万命 急々如律令」は後から付けたこじつけで、「糞はめ」つまり「クソ食らえ」から来たという、これもまた一説です。
クシャミすりゃ 糞をくらへも道具也
江戸っ子は、
「ハクション!くそくらえ!」
これ常識。(笑)
私ゃ江戸っ子じゃありませんから
「ハクション!過ぎたかな?」
えっ?何のまじないかって?
私の場合はね、酒が過ぎるとクシャミが出るんですよ。(笑)
あれ?なんの話でしたっけ?
そうそう、ともかく今は、クシャミ一つも用心して毎日を過ごさにゃイカン!と、そういうことですよ。
さて、今日の一枚は、ジョー・ヘンダーソンです。
ピアノとドラムが異なる2つのカルテットの合体盤ですが、私にとってのヘンダーソンは電化前のここまで、同じマイルストーン時代でも「POWER TO THE PEOPLE」には行って欲しくなかったぁ、
時代的にコルトレーン、ロリンズに埋もれるテナー奏者がゴロゴロの時代に、私にとってヘンダーソンに対する印象は違うものがあったのですが「何故に電化へ・・・・」ってね。(笑)
それにしても、ヘンダーソンという人は、ピアノによって若干イメージが違ってきこえるのは私だけでしょうか?
ホレス・シルバー、デューク・ピアソン、アンドリュー・ヒル、マッコイ・タイナー、ピアノじゃないけどフレディ・ローチ、ボビー・ハッチャーソン。
ここでもドン・フリードマンとジャック・デジョネットとのセッションでは、いくぶん印象が違うように感じます。もちろん一本筋は通っているんですけどね。
ともかく、「ヘンダーソンの脂がのった旬はここからだ!」と思われる方々を尻目に、私的には最後のヘンダーソン、これは聴かずにはおられまい。(笑)
TETRAGON / JOE HENDERSON
1967年9月27日, 1968年5月16日録音
JOE HENDERSON(ts) DON FRIEDMAN, KENNY BARRON(p) RON CARTER(b) JACK DE JOHNETTE, LOUIS HAYES(ds)
1.INVITATION
2.R.J.
3.THE BEAD GAME
4.TETRAGON
5.WALTZ FOR ZWEETIE
6.FIRST TRIP
7.I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN