ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

和やかな防災訓練!!!

2006年10月29日 | 地域の話題
秋晴れのさわやかな朝に、市の防災訓練が行われた。

 市職員と消防職員、消防団の団員と指定された地域の自治会、住民の関係者が地元中学校のグランドに集まったのである。

 市長、部長、課長らがそろいの防災ユニフォームで「台本」通りの防災訓練を順番に進めていくのだが、アナウンス担当の女子職員の口調がゆったり、のどかな感じであり、とても「訓練」というような緊張したムードはなかった。

若い女子職員も一生懸命「原稿」を読んでいるのだろうが、対策本部に集った市職員の中には、拍子抜けのアナウンスに、ずっこけて反応する者もいるほどであった。

 しかもマイクを通して、安全まちづくり室の室長や市長、消防長、各部長などが、指令を出したり、受けた職員も、その指令を反芻してマイクで呼応しているのだが、校庭の端では中学生のテニス倶楽部が練習をしていて、時々ボールが防災訓練の会場サイドにも飛び出してきて、追っかけてくるので、訓練のリアリティが欠如してしまうのである。

 長い時間をかけて各指定地域から、チャーターされたバスで住民が避難場所としての、この中学校の校庭へとやってきて、防災訓練は第二部に入った。

 防災服に身を包んだ、日頃市役所で見かける市職員の顔が何故か制服のせいか少し皆んな年取ってみえるから不思議だったが、市長が避難してきた住民の皆様に「挨拶」をするので、ますます訓練の緊張感はなくなり、拍手まであった。

 その後、校庭ではあちこちで、消火模擬体験で消火器を扱うもの、救急講習として人体モデルを囲んで消防職員が人命救助の初期的手立てを教えたり、レスキュー車に搭載された専門道具の使い方を教わったり、様々な模擬的体験が行われていた。

 自衛隊、府のレスキュー隊、ガス、水道、NTT等の協力部隊も様々な訓練への参加をしており、自衛隊の駐屯地からは装甲車に重機なども積載してきており、阪神淡路大震災、中越地震などでの「自衛隊」の災害復旧の活躍写真の展示もなされていた。

 ともかく文化、スポーツの秋のまっ最中である。市内各地の公民館や学校の校庭などでは、地区の文化祭や運動会も開催されているので、住民の中には「何でこんな忙しい時期に」と防災訓練の時期が重なることに文句を言っている人もいた。

 私は後ろから『防災訓練』の一部始終を見学していて、なんとのどかな和やかな訓練なんだろうと感じたと共に、市職員の多くと消防団員には、休日出勤手当てや日当が支給されるのだろうから、締めていくらになるめのだろうと、税金からの出費を案じざるを得なかった。

 「防災訓練」は必要ではあるが、市職員の自覚と緊張感がなければ、「台本」に添ったセレモニーに過ぎなくなるのではないだろうか。

コメント
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