ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

心に染みる秋の虫の音

2006年10月18日 | 季節の話題
 日中はまだまだ暑さが感じられた今日だったが、さすが夜半になると「すっかり秋」だなと感じさせてくれる「虫の音」が、こんな住宅街の狭い我が家の書斎の外からも、はっきりと聞こえてきて嬉しくなりました。

 昼間は、今日から始まった昨年度の決算認定審査のための議会「決算特別委員会」が実質的にスタートし、私は市職員が先日収賄容疑で逮捕された事件に関連した問題提起と、地方自治体の財政健全化のための思い切った行財政改革についての質疑を熱く行っていたためか、九月末日で一応「クールビズ」期間は終了したのだが上着を脱いでの半そでノーネクタイ(いつもそうだが)の出で立ちで奮闘した。

 朝から集中しての委員会審査は昼休みと午後の3時前後の20分ほどの休憩を挟んで、委員長を含む八人の委員が各々の関心ある課題を取り上げて、質疑し問題提起するのだが、どうしても質問者と時間は偏ってしまうのである。

 私は共産党の他の議員と同様に時間が許す限り精一杯質疑をしたいので、少したの議員に遠慮しつつも四回質問に立ち、地方財政危機と言われる昨年度の財政指標についての見解と、地方公務員の給与、待遇が民間の庶民感覚とかけ離れた優遇されている実態等を指摘し、行政改革の目標数値を決めて抜本的に見直すべきという提案と追求を行った。

 ともかく汗をかくぐらい熱く語り、疲れて帰宅して夕飯を食べた後、書斎で明日の委員会の質疑テーマを考え、資料を見て検討を加えて、列記して準備するのだが、その窓辺で「コオロギ」の虫の音が優しく聞こえて、とっても癒される気分である。

 先日の中秋の名月といい、ちょっと遠出した「曽爾高原のススキ」といい、その際に私の肩や帽子に止まっていた「秋のトンボ」といい、今夜の「虫の音」も、何と嬉しい秋の贈りものだろうと感謝している。

 コオロギと簡単に思ったのだが、インターネットで調べてみれば、各種の秋の虫の写真と解説と音色を聞かせてくれるホームページがあって、今私の耳に届いているコオロギの種は、「ツヅレサセコオロギ」らしいのである。

 この「ツヅレサセコオロギ」は、このコオロギの虫の音を聞く頃には、寒い季節が近づいていて、昔の人は「冬着の繕い物をしなくちゃ」と思ったそうで、そこから「ツヅレサセコオロギ」という名になったそうである。

 昔は単に「コオロギ」と称していたらしく、虫の音色も単調なのだが、とっても心に染み入り、妙に落ち着く音色なのである。

 コオロギと一口で言っても一番有名なエンマコオロギから、ハラオカメ、ミツカド、クマ、フタホシなどのコオロギいて、各々違った鳴き声で秋の夜長を愉しませてくれるのである。

 さぁ、ツヅレサセコオロギの心に染み入る秋の虫の音を耳にしながら、明日の質疑の準備を続けたいと思う。
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