ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

パリヘ競馬応援5千人!

2006年10月02日 | とんでもない!
 世界最高峰と言われる競馬レースである、フランスのG1、凱旋門賞とやらに、日本のG1通算5勝馬である、ディープインパクトが、あの武豊の騎乗で出走するというので、約5千人もの日本人が大挙してパリ郊外のロンシャン競馬場につめかけたそうで、フランスのマスコミは驚嘆の記事を掲載したそうである。

 日本でも競馬ファンだけでなく、NHKテレビの深夜の独占生中継の視聴率が関東圏で16%関西圏で19%を超え、ゴール前後の瞬間視聴率は28.5%にも達したという熱狂振りだった様である。

 何故に、日本人はそこまで熱くなるのだろうか。たかが競馬レース、されど競馬なのだろうが、私なんぞは大金をかけて、わざわざ日本に育った競馬馬を、たぶん航空機での長時間輸送までして、フランスまで連れて行くのは動物虐待ではとも思うし、世界的レースとはいえ、出走させねばならぬ理由が理解できない。

 また天下の国営的テレピが放映権を獲得して深夜に放映し、多くの視聴者が、それに一喜一憂させられるている現実に違和感すら感じるのである。

 フランス人だけではなく、日本人のこうした熱狂振りに驚く方が普通の感覚であり、金満、平和ボケの浮れたニッポンの再来とでも言うべき愚かな実態ではないだろうか。

 そもそも「競馬」は上流階級のお遊びとして中世以降世界的に広まったのであろうが、現実的には公営であろうが私的であろうが、商業的ギャンブルであり、多くは庶民のお金が搾取されているのだが、天下の?NHKが力を入れて国内のG1レースも含め放映することが、私には信じがたいことなのである。

 平和ボケか、金満、幸せ、オメデタイ人間が多いのかも知れないが、多くのファンがいるといわれる「競馬」だが、競輪、競艇などのギャンブルと何処が違うのかと言えば、主人公が動物の「馬」であるだけのみで「馬」を見る楽しみが強調されるだけである。

 すなわち、競馬は「馬」にお金を託しているだけで、競輪、競艇などと同じく、馬券を買って大金をあわよくば手に入れようとするギャンブルそのものなのである。

 大半のファンは、当たり前のことだが経済的には負けて大金をドブに捨てるが如き憂き目に立たされているのだが、世間と言うべきかマスコミ、それも天下のNHKのお墨付きでギャンブルが奨励されたような形で、熱狂させられているのではないだろうか。

 今回の凱旋門賞は氷山の一角ではあるが、日本のマスコミと日本人の象徴的な付和雷同的行動であると断言しても過言ではないのではないかと思うのである。

 派手なマスコミの取り上げ方や報道の影で、多くのギャンブルに泣かされ、自己破産や家庭崩壊に至る貧しく大変な?人々がいることを忘れてはならないし、それを助長するNHKや商業マスコミに苦言を呈したいと思うものである。

 「観てるだけの競馬ファンであれば幸いだが、そうは行くまい」
コメント (1)
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