ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

地域コュニティバス

2006年10月13日 | 地域の話題
 ここ数年地方都市における、コミュニティバスと称する、高齢者や自動車を運転しない住民の、公共施設への移動手段や買い物、駅へのアクセスなどとしての行政が主体となったバス運行が盛んに実施され出している。

 我々議員としても、わが町にもこのコミュニティバスの必要性を感じて、議会での提案や請願の採択などがされてはいるが、なかなか前へとは進んではいない。

 私が知る限りでは「武蔵野市」の「ムーバス」との愛称での、小さな市域ではあるが武蔵野市の交通アクセスの中核をなす、JR中央線の吉祥寺駅を中心とする住宅街をくまなく走っている3路線の100円バスが都市交通としての行政主体のバス運行で先鞭をつけたと思う。

 21世紀に入って、益々自動車交通による住宅街の環境汚染や高齢者を含む自らが車を運転しない住民の利便性を向上させるためにも、生活圏での移動手段としてのコミュニティバスの運行が飛躍的に増えているといえよう。

 大阪市という政令指定都市では、「赤バス」と称する赤い小型バスが、市の交通局によって運行されているのだが、大阪の区ごとに検討されたルートを特に日中を中心に100円の運賃で運行されている。

 私の実家が阿倍野区にあるため、こうしたバスの運行は知っていたが、所用があって阿倍野区役所に行ったあと、実家に寄ろうと思った際に、一度この「赤バス」に乗ってみようと思ったのである。

 丁度お昼過ぎであったが、運行時間まで10分ほど待ったが、時間通り「赤バス」がやってきたので、区役所前よりご年配の女性二人と共に乗り込んだのである。

 さすが低床の小型バスで、足のご不自由な方や視覚障害者の方々もガイドーヘルパーさん等の介添えはあったが楽に乗降でき、しかも運転手さんが心得ておられるので、乗降だけでなく座席への着席などを確認しての「安全運行」であった。

 座席数は14ほどで、つり革やつかまり棒が至るところにあって、「福祉バス」と言ってもいい感じの車内であり、乗り降りに時間を要する場合もあるが、ゆっくりと運行されていて、やはり主に高齢者、障害者の方々の利用が多かった。

 大阪市の場合は70歳以上の市民は大阪市交通局の地下鉄、バスなどの「無料パス」があるため、降車の際に料金として100円を支払っている人は三人に一人もいない様子であった。

 区役所から私の実家までは直線距離では2キロほどなので、歩いて行くと私の早足だと20分ほどしかかからないのだが、この「赤バス」のルートは、区内の住宅地を出来るだけくまなく回るコースが設定されていたので、約30分はかかった。

 でも、間違いなく住民の頼れる足、貴重なアクセスとなっていることが、改めて自分が乗ってみて確認できたことと、乗降の際の高齢者や障害者への運転手さんだけではなく、利用客全員の気配りなどが感じられて、とっても気持ちよく利用できたのである。

 やはり行政施策は、社会的弱者への気配りと思いやりを大切にしたきめの細かいサービスが不可欠な時代となっていると実感したのである。

 
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