「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

世の中に絶えて桜の・・・・

2014年03月26日 | 日記




今や遅しと待っていた、桜尽くしで楽しむ稽古です。

昨日、東京の桜の開花宣言がありました。
靖国神社の標準木の、開いたばかりの桜の花を数えて、
「東京の桜は開花しました」と宣言する係りの人のちょっと得意げな顔と、
それを取り巻き、カメラのシャッターを切る記者達をみながら、
ああ日本人だなあとつくづく思いました。
それを見ながら「よっしゃ~お花見ね」と心の中で叫んでいる私も、
純粋培養の日本人のようでして。

  世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし (在原業平)

とこの歌まで大げさでなくとも、
もうすでにお花見のチャンスを探しているのですから。

思えば去年は、「一度は見たい吉野の桜」と、
早くから計画して出かけたものの、
例年にない早い開花で、訪れたときは時遅しでした。

山頂の西行庵の立札にあった、
西行法師の歌もうつろに響いたものです。
それでもわずかに残る桜を見下ろし、
満開の時期なら見られたであろう一目千本を、
瞼のに思い浮かべて帰ってきましたが。

その時の同行の友は、今年こそとリベンジの予定だそうです。
私は今年は、江戸の桜を堪能できそうですので、
上野かな、千鳥ヶ淵かな、隅田川の川岸の桜かなと、
今から"のどけからまし"です。

ところでこの業平の歌の「桜」と「春」の部分をいろいろな言葉に置き換えてみると、
人の世の深い所も垣間見られるかもと思えるのですが。
「座布団三枚!!」なんていうのが出来たら教えてくださいね。




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